「金権編集長」ザンゲ録

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784796677790
  • NDC分類 788.2
  • Cコード C0075

出版社内容情報

あの『週刊プロレス』編集長辞任から15年。金銭苦から自宅を競売にかけられる羽目になった著者が、これまでに明かすことのなかった自身の暗部をカミングアウトする。ジャイアント馬場から金銭を受け取り他団体批判を展開した過去、口止め料や賄賂の現金を受け取り、誌面を編集していた私物化、そして長州、前田、天龍といった因縁のレスラーたちとの確執の本質、家族と買い物にでかけながらラジオで競馬中継を聴き家庭が崩壊した過去。プロレスというジャンルを超えた、ひとりのマッド編集者の最終懺悔録。

内容説明

『週刊プロレス』元編集長がついにすべてを語る―「金権」とは私のことだった!プロレス団体から受け取った「カネ」のすべてを告白。

目次

第1章 『週刊プロレス』創刊
第2章 「破戒」編集長
第3章 SWS報道の真実
第4章 アンダー・テーブル
第5章 反転
第6章 地獄の季節
第7章 在りし日に寄せて

著者等紹介

ターザン山本[ターザンヤマモト]
本名・山本隆司。1946年4月26日、山口県岩国市生まれ。立命館大学中退後、ボウリング場や映画館勤務を経て、1977年新大阪新聞社に入社。『週刊ファイト』記者となる。1980年、ベースボール・マガジン社に入社。1987年より『週刊プロレス』編集長として活躍、同誌を20万部まで押し上げ、業界に大きな影響力を持つ存在となる。1996年、新日本プロレスから取材拒否を受け部数が急落したことを機にベースボール・マガジン社を退社。2010年、競売により自宅を手放す。現在、ウェブ上で日記を発表するほか、競馬専門誌で連載を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Y2K☮

25
編集長時代の著者の文章は斬新だった。川田VSウイリアムスをフーガになぞらえ、天龍VS大仁田の記事では「○○!」という短文を延々連ねた。ヌーヴェル・バーグの主役さながらに刹那的な暴走を貫き、文学の穿ちや深読みをプロレスという本来平易な娯楽に持ち込んだ革命児。欺瞞だらけの業界への怒り、そこで汚れていく葛藤、夫として最低レベルの己への苛立ちと言い訳、時には競馬に負けた腹いせなど、諸々の情念を記事に落とし込んだ。仕事も私生活もなく二十四時間ターザン山本。まさにストロングスタイルの編集者。真似たら危険。故に眩しい。2018/05/01

0607xxx

11
「週刊プロレス」元編集長・ターザン山本による懺悔録。破滅型な人生と金銭受け取りの話はある程度知ってはいたが、とても面白かった。これを知った元部下や週プロの愛読者はどう思うのだろうか?という疑問は残るが、この編集長だからこそあの熱狂を生み出したのだと感じた。2019/05/03

anken99

6
かつて栄光を誇った『週刊プロレス』の名物編集長、ターザン山本の半生記。プロレスという魑魅魍魎がうごめく世界で、この男がやってきたことは、是だったのか?それとも非であったのか?既出の内容も多いが、ここまでハチャメチャな人間だからこそ、プロレスという異様な世界でひとつの時代を作りえたのではないのかと感じた。2014/03/31

宮本篤志

3
週刊プロレスは読んでいませんでしたが、ターザン山本さんは知ってました。それは芸人としてです。浅草キッドがいじっていた薄汚れたおじさんというイメージです。そのターザンさんは、週刊プロレスを売りまくった編集長であって、競馬狂いの人であったのだとこの本を読んでてわかりました。プロレスは観れいる者の男の闘争本能を奮い起たすものだったのだと思います。それを至近距離で見ていたターザンさんは、男として戦いたくなりいつも競馬ばかりやってしまったんじゃないかと思います。負けたら地獄だが、戦う前の高揚感!それが競馬にはある。2016/12/22

みむら しんじ

2
プロレス専門誌名物編集長ターザン山本氏の暴露本に近い回顧録。最盛期に20万部の部数を誇り、プロレス業界でその名を轟かし、プロレス界の歴史をもつくり、金を欲しいままに懐に入れた。馬場、猪木、長州、大仁田……。彼でなければ知り得ない壮絶な歴史。奢るものひさしからず、を自認する壮絶な記録。2013/11/03

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