内容説明
「住吉の長屋」さらにはそれに遡る「都市ゲリラ住居」においてマニフェストされた安藤忠雄の「住」に対する挑戦は、その後の数多い仕事においても堅固に貫かれている。しかし、あいかわらず過密な都市環境の中の狭小な敷地への取り組みにエネルギーを投入する一方、阪神大震災の復興計画への提案にみられる「住」を通しての社会性、公共性の確立に向けた積極性な活動も、もうひとつの挑戦である。本書は、これまでの歩みをたどりつつ新たに語る、住宅設計にかける彼の思想と方法、一九七一年の本格的デビュー作品から最新の住宅までをまとめた住宅資料、さらに、これまで発表された主要住宅論を集めて、安藤忠雄の家づくりの全貌に迫るものである。
目次
抵抗の軌跡
イメージの展開―スケッチから
住宅論集
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TAKAMI
0
安藤忠雄氏の住吉の長屋や六甲の集合住宅など代表作を含む69年から96年までに設計した住宅の図面や、「都市ゲリラ住宅」など住宅にまつわる建築論集。なんというか、建築の勉強をしていて彼の影響を受けないはずがないので、すごく燃えてくる本です。関西に住んでいる間にできるだけ作品を生で見ておかないと。住吉の長屋は1年生の時に模型をつくったけど、九条の町屋など他の作品も作ってみて身体で感じてみよう。図書館で借りたけど、家に置いておきたい本。2015/08/15
ぽをる
0
図面と実際の建物がちょっとだけ違うそうです。
GURO
0
★★★★☆2009/03/07