トウガラシの文化誌

トウガラシの文化誌

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  • サイズ A5判/ページ数 311,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794963314
  • NDC分類 626.28
  • Cコード C0077

内容説明

トウガラシは、人の味覚を挑発してやまない。辛い。なのにやめられない、奇妙な快感。トウガラシと人間の、この滑稽な関係とは?トウガラシの魔力に取りつかれた一人の男がその正体を探る旅に出た。起源を辿ってアンデスへ。世界一の辛さを求めてメキシコへ。各国それぞれのピリ辛料理。知られざる薬効。品種改良の最前線。「タバスコ」商標裁判。俳優グレゴリー・ペック、写真家ブレッソンらトウガラシ中毒者の症状エピソード…。世界の食卓を席捲しつつある「第五の味覚」の謎に迫り、かくもにぎやかな食文化の歴史を明かす、初のトウガラシ大全。

目次

はじめに・トウガラシに魅せられて
1 トウガラシとは?
2 辛さの測定
3 完璧な品種
4 起源と祖先
5 薬としての利用法
6 タバスコ誕生物語
7 タバスコ戦争
8 世界一の辛さ マヤ人のハバネーロ
9 快楽の逆転

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

8
グルメではないが食に関する本は大好物である。特に食文化や歴史が好みだが、本書は屈指の飯テロ本だ。香辛料の一種としか思っていなかったトウガラシに、思いがけぬ広い世界があると教えてくれる筆はたまらない。トウガラシ業者たちの知られざる世界や優れた品種を生み出そうと苦闘する研究者、タバスコの名を独占しようと蠢くメーカーにハバネロを愛してやまない原産地住民やマニアたちの姿は何度読み返しても面白い。先日、イタリア料理店でピッツァに大量のタバスコをかけて食べるのを同僚に呆れられたが、原因のひとつは間違いなく本書だろう。

くさてる

8
トウガラシ。その辛さの魔力に魅入られた記者が、世界を旅して取材して、その歴史とルーツ、様々な国での食されかた、品種や食べ物以外での利用方法などなど、トウガラシに関するすべての知識をまとめた一冊。トウガラシに関することならすべてお任せ、の一冊です。扱われている分野が広大なため、自分が興味あるところから読み始めても面白いかも。 2014/09/26

reki

3
圧倒的な情報量でした。辛さの単位スコヴィルに始まり、品種分類についての新見解、世界各地の料理法、伝搬の歴史、カプサイシンの分子構造、タバスコの商標にまつわる法廷論争。ハラペーニョと言う名の店を見つけ店主と仲良くなり現地の市場まで一緒に行ったり、メキシコから生ハバネロを持ち込むため悪い工夫したりと、全編に著者のトウガラシ愛が溢れています。セレブにもマイトウガラシを持ち歩いたり自宅栽培する人が珍しくないらしい。願わくば最新情報を盛り込んだ改訂版が読みたい!もちろん読後は辛いもの食べたくなること請け合いです。2017/03/25

ののまる

3
近年は日本人の食文化にも、トウガラシは多大なる影響が。世界の4分の1が、もとはアンデス原産のこの植物抜きに、食生活が成り立たなくなっている。2013/09/07

ようへい

2
私の辛いものハートに再び火をつけてしまった本。読後はタバスコを手に取る時、少し考えてしまうなあ。2017/11/30

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