出版社内容情報
スラバヤ沖海戦の後、日本海軍は多数の敵国将兵を救助した。これを決断実行した駆逐艦「雷」艦長工藤俊作の生涯と救助の一部始終を描く。
【著者紹介】
1954年、沖縄コザ市生まれ。78年、防衛大学校管理学専攻コースを卒業。78年、海上自衛隊幹部候補生学校(江田島)、世界一周遠洋航海を経て護衛艦隊勤務。82年退官(二等海尉)。琉球銀行勤務などを経て現在グロリア・ビジネススクール校長。著書に『誰も書かなかった沖縄』(PHP研究所刊)などがある。
内容説明
1942年3月2日、ジャワ・スラバヤ沖海戦のあと、海上には撃沈された多数の連合軍将兵が漂流していた。潜水艦攻撃の危険が残る戦闘海域であったが、駆逐艦「雷」の工藤俊作艦長はただちに停船し、自艦の乗組員数をはるかに上回る422名もの英軍将兵を救助する。まさに海の武士道が発揮された瞬間だった。世界海戦史上でも稀な決断実行だったが、これまでほとんど語られることはなかった。著者は存命の日英の当事者を執念を持って探し出し、当時の状況を本書で鮮やかに再現。歴史の帳に埋もれていた数々の事実を明かした話題の書である。
目次
序章 日英海軍のきずな
第1章 工藤俊作の生い立ち
第2章 海軍兵学校
第3章 日米間に暗雲
第4章 対米英戦争の序曲
第5章 開戦
第6章 スラバヤ沖海戦
第7章 駆逐艦「雷」の最期
終章 敗戦後の工藤
著者等紹介
惠隆之介[メグミリュウノスケ]
拓殖大学客員教授、「沖縄・尖閣を守る実行委員会」代表。1954年、沖縄コザ市生まれ。78年、防衛大学校管理学専攻コースを卒業。同年、海上自衛隊幹部候補生学校(江田島)、世界一周遠洋航海を経て艦隊勤務。82年退官。その後、琉球銀行勤務。97年、米国国務省プログラムにて国際金融、国防戦略等研修。99年、琉球銀行退職、以降、ジャーナリズム活動に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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