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戦争プロパガンダ 10の法則

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  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794211293
  • NDC分類 391.6
  • Cコード C0031

出版社内容情報

第一次大戦からアフガン空爆まで、あらゆる戦争に共通する情報操作・正義捏造の手口を、気鋭の歴史学者が読み解く、衝撃の書。

内容説明

これまでに戦争当事国がメディアと結託して流した「嘘」を分析、歴史のなかでくり返されてきた情報操作の手口、正義が捏造される過程を浮き彫りにする。ブリュッセル大学で教鞭をとる気鋭の歴史学者が読み解く、戦争プロパガンダの真実。

目次

第1章 「われわれは戦争をしたくはない」
第2章 「しかし敵側が一方的に戦争を望んだ」
第3章 「敵の指導者は悪魔のような人間だ」
第4章 「われわれは領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う」
第5章 「われわれも誤って犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為におよんでいる」
第6章 「敵は卑劣な兵器や戦略を用いている」
第7章 「われわれの受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大」
第8章 「芸術家や知識人も正義の戦いを支持している」
第9章 「われわれの大義は神聖なものである」
第10章 「この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である」
ポンソンビー卿からジェイミー・シェイへ

著者等紹介

モレリ,アンヌ[モレリ,アンヌ][Morelli,Anne]
歴史学者。ブリュッセル自由大学歴史批評学教授。歴史批評を近代メディアに適用し、世論を特定の方向に誘導するからくりを体系的に分析してきた

永田千奈[ナガタチナ]
1967年東京生まれ。翻訳家。早稲田大学第一文学部仏文専修卒業後渡仏。フランス国立東洋文化言語研究所修士課程修了
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GAKU

29
第一次世界大戦以降全ての紛争・戦争・テロの主体者の言い分に合致する戦争プロバガンダ10の法則が書かれている。私たちはこれからもこのように騙される。 1.われわれは、戦争をしたくない 2.しかし敵側が、一方的に戦争を望んだ 3.敵の指導者は、悪魔のような人間だ 4.われわれは領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う 5.われわれも謝って犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為におよんでいる 6.敵は卑劣な兵器や戦略を用いている 7.われわれの受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大→2015/12/16

naimon

18
伊藤計劃「虐殺器官」を読んだ後に再読。戦時下では間違いなく発禁本。第一次・第二次大戦、湾岸戦争、アフガン空爆などの「裏」で行われた政府によるメディア情報操作を分析。「戦争OK」「正義は我ら!」と思わせるための、10個の自国民向けマインドコントロールプロトコル。確かに、これが完全発動すれば逃げ場は無く、人は虐殺に向かうんだろうな。そして戦争が終わるたびに「もう二度と騙されない」と誓うんだろうな。2010/09/08

白義

17
「我々は戦争を望んでいないが、敵の度重なる蛮行により大義のためやむなく銃を取るのであり、また我々と違い敵は卑劣で意図的に残虐行為に及んでいる」いつの時代も聞き慣れたこういうプロパガンダを、近代史の実例から次々拾い上げてその虚偽としての普遍性を余すとこなく暴露した名著。少なくとも近現代において、それこそヒトラーからテロリストまで、ほぼ例外なくこのようなプロパガンダを用いており、戦争が暴力行使の極致なのにも関わらず、むしろだからこそ、それに参戦する人々は自分を平和主義者と思いたがるらしい2013/10/12

目黒乱

14
何にせよこれは本当だろうかと疑うことを推奨する本。盲目的な信頼より、行き過ぎた懐疑のほうが、悲劇的な結果を招くことは少ないと説く。目次を読むだけでも、価値あり。2015/09/20

templecity

10
為政者は戦争をする理由を国民に納得させるためにプロパガンダを行う。本当は戦争をしたくないが相手から攻め入った、相手が残虐な手段をした、残酷な兵器を使用した、正義のために戦争をしている、著名人のコメントを引用して正当化するなど、今も昔も考え方は変わらない。インターネットにより国民は何でも妄信することは無くなったが、政治家の戦争を行う対応の基本は変わらない。 2020/01/13

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