内容説明
辞書には日本語の秘密がつまっている!使い方ひとつで辞書は日本語を知るための最大の武器になる!日本語に関心のある人なら絶対に楽しめる一冊。
目次
第1章 辞書に目・鼻をつける(辞書にも表情がある;「恋」は気まぐれではない;漢字表を重んじる辞書、気にしない辞書 ほか)
第2章 武器としての辞書(「辞書」を辞書で調べる;「平素無用」の言葉が国語辞書に載っているわけ;批判は辞書の肥やしになる ほか)
第3章 辞書も商品である(激烈な辞書の名称争奪戦;現代仮名遣いと歴史的仮名遣いのはざまで;国語辞書に欠けている二つのサービス)
第4章 常用漢字表VS国語辞書(「暖かい心」と「温かな家庭」の謎を追って;意外なところに国語辞書最大の弱点が)
著者等紹介
石山茂利夫[イシヤマモリオ]
昭和18年生まれ。早稲田大学政経学部卒。昭和42年読売新聞社入社。浦和支局を振り出しに、社会部、日曜版編集部次長、文化部次長を経て、現在は新聞監査委員会委員。著書に『今様こくご辞書』(読売新聞社)、『日本語矯めつ眇めつ』(徳間書店)、『中学校(講談社刊)教師』(講談社文庫)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りんご
35
はあ、難しい。物語じゃない本は難しいわあ。普段調べる必要のない言葉まで辞書に載っている。例えば「花」「右」「ねこ」「むし」。わざわざ調べんでしょ?という問題提起をしますが、当然「こうですよ。」と解説が続く。基本の言葉の説明は大事よー。その辞書のヒトトナリみたいなものがわかりそうじゃん。人対人のコミュニケーションと一緒だよね。質問に答えてさえくれたら及第点ではあるが、答え方やテンション次第で今後も仲良くしたいか探るんだし。2022/06/09
canacona
24
辞書の裏事情など、知れば知るほど辞書には顔も性格もあるんだなぁと感じました。とある辞書をライバル視して、ディスることに情熱を傾けてしまった辞書とか。これはあっさり、これはクドめ、などなど。こんなに個性があるのに、辞書には著作権がないというのにも驚いた。暖·温など、異字同訓も辞書によってちょっとずつ違う。常用漢字表では異字同訓を使い分けるというよりは、こうも使えますよ、くらいの表記とのことにびっくり。あれだけ小学校で教えられてるのに、急に砂上に立たされた気分。それらも踏まえて辞書とうまく付き合っていきたい。2022/05/18
shami
0
温かいと暖かいの違いに根拠がなかったとは。2013/01/24
しろ
0
読了後さっそく手持ちの辞書をチェック。2010/02/24
ニョンブーチョッパー
0
○2002/11/24