内容説明
レーガン政権のもと、ウォール街全盛の時代にアメリカがなぜ歴史上最大の債務国に転落したのか、またその陰で日本がいかにして世界最大の債権国にのしあがったのか―。本書の著者が、三年間にわたり日本の金融界を調査して得たものは、この十数年のうちに日本の「円」が世界の基軸通貨となり、日本の金融支配下にアメリカが組み込まれていくであろうという確信だった。世界最大の金融帝国、野村証券をはじめとする各金融機関の壮大な戦略のもと、新金融大国日本の可能性とアメリカの行く末をダイナミックに描いた力作。
目次
第1部 日本の世紀に向けて(世界の銀行家としての日本;日は昇り、日は沈む;厳しい警告)
第2部 債権者と債務者、黒字と赤字(財テク!トヨタから財務省証券まで;焦げたテフロン)
第3部 来るべき金融戦争の前線からのスナップ(野村証券の内幕;チューリップ投機か含み資産か;ウォール街に昇る日輪;外国駐在員)
第4部 すべてが明らかになるとき(ニッポン化される世界;金、力、武力;アメリカは辛い選択を迫られている)