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ゼロからの論証

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  • サイズ A5判/ページ数 268,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791762828
  • NDC分類 141.5
  • Cコード C0010

内容説明

この社会と自然界を取り巻くいろんな制約を、ミウラ式で注意深く相対化。論理抜きの不毛な議論、矛盾を突かないぬるい展開…水掛け論に陥らない思考で解決できれば、論証力もステップアップ。世俗的な疑問から始まり、宇宙をめぐる超思弁的テーマで終わる、難易度別の5段階編成。

目次

1 カテゴリー(三〇〇〇年誘致計画;「差別語」ということば)
2 隠れた前提(身体交換とフェミニズム;女の惨死―フィクションと現実の断層から;他者、言語、制度―SF的想像力と言語規制)
3 メタレベル(シミュレーションが現実を虚構色に染め上げる(比喩ではない!)
オメガ点理論とシミュレーション・ゲーム―不死の人間原理的解釈
ファンタジーとしての「私の宇宙」―虚構の美的選択、自己の観測選択)
4 バイアス(ニュートン・アインシュタインをダーウィン化する;自然選択説が選択する、不自然な自然選択)
5 主観確率(観測選択効果と多宇宙説―「逆ギャンブラーの誤謬」の誤謬;人間原理的推論における「この宇宙」;「強い人間原理」のための8つの要請)

著者等紹介

三浦俊彦[ミウラトシヒコ]
1959年長野県生まれ。専攻は分析哲学、美学。現在和洋女子大学教授、小説家。1989年東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化博士課程満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月をみるもの

8
前半のフィクション論はすごく面白いし、人間原理が進化論のバリエーションであるってのは、まあそのとおり。しかし人間原理がどういう(後付けの説明ではなく)予測をするか、、という肝心の点については、ほとんどなにも新しいことを言っていないので、「進化論〜人間原理はトートロジーではない」と言われてもまったく説得力がない。2018/09/01

おちこち

0
差別語に関するエッセイからシュミレーション、人間原理、観測選択効果などの専門的な論文までが難易度順にのっている。題材が緩やかにつながっているため、最後の方の論文もなんとか読めた。トリッキーで奥深い論証は非常に面白い。2012/03/01

わすけ

0
著者の論文を難易度別に並べた本ですが、後に配置された論文はその前の論文とテーマが緩くつながっており、初めのほうの差別論が、最後には進化論や人間原理、多宇宙論につながってしまう点が非常に興味深かったです。2009/04/26

とば

0
論理学的な話題の論説を五つの段階に分けた論文+小説集。多元世界や人間原理を扱っていたり、ブラッドベリや筒井に言及してるので、SF的な感動が欲しい人にはお薦め。2008/12/15

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