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図説 科学で読むイスラム文化

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  • サイズ B6判/ページ数 288,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791758647
  • NDC分類 228
  • Cコード C0022

内容説明

イスラム、絢爛たる知のアラベスク。古代ギリシャとルネサンスをつなぐ懸橋となり、近代西欧科学の発展に決定的影響を与えた中世イスラム文化。数学、地理学、医学から天文学、錬金術、宇宙論まで、厳格なるイスラム教義との拮抗と融和を経て達成された驚異の文化的偉業のすべてを、豊富な図版をもとに解き明かす。

目次

帝国としてのイスラム―アラブの大征服
軍事力と結束―信仰・言語・思想
ルーツ―古代文明とイスラムの科学
宇宙論―森羅万象とイスラム
数学―科学に固有の言語
天文学―古代の遺産
占星術―自然科学の範疇外の科学的研究
地理学―イスラムの地図学と大航海時代
医学―イスラム神学の黄金時代と知の巨星たち
自然科学―百科全書的知識と機械装置
錬金術―魔術と神秘から実験へ
光学―理論と実験
中世後期のイスラム―第二の黄金時代
文化の伝搬―ギリシャ語・アラビア語・ラテン語
新たな西洋―宗教的権威と人間理性
エピローグ―近代科学と倫理

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メロン泥棒

3
イスラム文明の勃興から凋落まで。イスラムは拡大とともに古代ギリシャ文明などを取り込むこみ、さらに独自の科学を発達させた。一方、キリスト教圏ではキリスト教神学と対立する科学は停滞し、ルネッサンス期にイスラム圏から流入した科学により科学が復興する。では、その頃のイスラム科学はどうかというとやはり神学との対立により停滞し凋落していた。西洋からイスラムさらに西洋への科学のバトンタッチが見て取れる。2010/09/19

たから

2
非常に興味深い。面白かった。アストロラーベが美しい素晴らしい2010/05/12

jun paki

1
卒論のために読んだけど、すばらしく知的興奮に満ちた本。石油やテロでしかかかわりのなさそうなイスラム圏だけれども彼の地でイスラム帝国アッバース朝が生まれギリシア、ペルシア、インド、中国、エジプトから学者と写本を集結させて科学・医療・農業・数学・天文学が翻訳を通じて統合体系化され大きな進歩を遂げた。この知大系はヨーロッパに伝わる。日本は後にヨーロッパから近代科学や哲学を学ぶが、このイスラムの学者たちの努力がなかったらどれだけのものを持ち帰れたのだろう。黒船も来なかったかもしれない。2012/01/10

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