内容説明
三角法は幾何、解析、微分積分など、純粋数学の祖でありながら、天文学、物理学、地図製作、音楽などあらゆる分野に応用された。本書は、三角法そのものの不思議な世界に、人物評伝を織り交ぜ、ピラミッドからフーリエの定理まで、4000年の歴史を旅する。
目次
紀元前1650年の書記アーメス―パピルスに書かれた原始三角法
古代エジプトにおけるリクリエーション数学
角とは何か?
グノモンとプトレマイオスの弦の表
プリンプトン322―パピルスに書かれた最初の三角法の表?
三角関数が全てでそろう
ヨハン・ミューラー―15世紀、天文学への数学の導入
解析的となる三角法―大砲と振動の科学
フランソワ・ヴィエト―16世紀、三角法に代数的方法を系統的に適用
天体と地球の三角測量〔ほか〕