内容説明
古代ギリシアの奴隷に対する拷問、異端審問、魔女狩り、さらにゲシュタポからユーゴ紛争の蛮行まで。人間の人間性に対する犯罪の歴史を、豊富な図版であますところなく描く。
目次
第1章 ギリシアとローマ
第2章 残酷な儀式
第3章 異端審問
第4章 初期の拷問法
第5章 スペインの異端審問
第6章 イギリスとその植民地での拷問
第7章 ヨーロッパの魔女狩り
第8章 拷問の器具
第9章 中国、日本、インド
第10章 反対者の弾圧
第11章 二十世紀の拷問
第12章 心の拷問
第13章 反拷問闘争
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルナティック
2
真面目に考察しています。興味半分で読むと、大変です(難しいから)「拷問史」と銘打っている通り、宗教的(教会)要素だったものが、世俗的(王権)に移ったのか等々、詳視説明しています。図版もありますが・・・不鮮明なので私的に不満。最も興味を持って読んだのは、異端審問。キリスト教に改宗した者が、なぜ異端審問で強烈に惨く責め立てる事を望むのか・・・・その歪んだ心理が考察されており、興味津々で読みました。少しですが、日本や中国にも言及。すっごく惨い拷問を行う国だって・・・・西欧諸国に言われたくないって・・・2017/01/05