内容説明
美と意志のパルティータ。うっそうとした森深く、泉湧き出る神秘の霧に覆われた峻厳で苛酷なゲルマンの地。そこに展開される抗争、奸計、暗殺、そして骨肉相喰む英雄たちの凄惨な武闘。文学・音楽・美術など多くの芸術を触発して止まない、雄渾なゲルマン精神の祖型としての物語を結集。
目次
ニーベルンゲンの宝(ヴォルムスの宮廷のクリームヒルト;ジークフリートの出自;ジークフリートがヴォルムスにやって来る;ザクセン人との戦い;ジークフリート竜を退治し宝を手に入れる ほか)
鍛冶ヴィーラント
ベルンのディートリッヒ(ヒルデブラントとディートリッヒ;ハイメがディートリッヒの所に来て彼に挑戦する;ベルンへの途上のヴィテゲ;ディートリッヒとヴィテゲの一騎討ち;エッケとファゾルト ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
20
下巻は英雄たちの物語。神々の話違いかなり血なまぐさいし、倫理的に困惑してしまうエピソードが散見される。ジークフリート伝説関連は特に陰鬱な感じがある。ブリュンヒルデと愛を誓いながらその記憶を忘れ、主君グンターのために彼女を羽交い締めにして主君と結婚させる流れは残酷な物語という印象がある。そのジークフリートもハーゲンによって謀殺されるが、それがクリームヒルトの執拗で凄惨な復讐劇の切っ掛けになってしまう。まさに血で血を洗う死闘である。両陣営は互いにほぼ全滅するまで戦い、グンターもクリームヒルトも死んでしまう。2024/05/12
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