内容説明
進化論の究極の謎。生物というブラックボックスを開き、細胞内の分子、遺伝子のDNA、さらにその分子構造そのものを解明し続けてきた分子生物学。しかし分子レベルでの生物システムの精密さと複雑さは、それらの起源をどう説明するかという課題を化学者にもたらした。ダーウィン以来の進化論を分子生物学から問い直し、生命の謎の解明に対して一つの解決を提案する。
目次
第1部 ボックスを開く(ミクロの生物学;ボルトとナット)
第2部 ボックスの中身を検証する(漕げや漕げ、君のボートを;血液中のループ・ゴールドバーグ;ここからそこまで;危険な世界;「飛び出し注意」)
第3部 細胞ボックスが語るもの(刊行か、破滅か;知性あるデザイン;デザインをめぐる問題;科学、哲学、宗教)