内容説明
ダーウィンの環境淘汰説では説明しきれない、不合理とも見える性の仕組み。この謎に真っ向から挑み、原始の地球に起こった細胞レベルのミクロな争いを再現し、性の生物学に新しい頁をひらいた、マーグリスの名著。
目次
1 生命とは何か?―DNA、自己維持、複製義務
2 進化とは何か?―細胞DNAの継続性とエラーの必要性
3 性とは何か?―分子、細胞、個体の組み換えと合体
4 DNAへの脅威と性の出現―紫外線、化学的な死、DNAの修復
5 組み換えと細菌の対合―微生物の性がもたらした地球規模の進化的変化接合
6 単細胞原生生物の出現―共生細菌と個体の性
7 染色体の起源―クロマチンの荷造り
8 減数分裂における染色体の展開―微小管とその組織中心
9 捕食その他の合体方式―原生細胞の倍数化のジレンマ
10対合と折半―授精と減数分裂
11 減数分裂と分化―微生物の共同体生態学から、細胞内共生の生物学へ
12 大きな卵と小さな精子―異形配偶子の起源と性
13 性の三十億年―進化の共通遺産と多様な戦略
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