内容説明
バリ、ハワイ、フィジー…世界各地で繰り広げられる観光は、なぜこれほどまでに人をひきつけるのか。観光独自の問題とはなにかを考察し、観光研究のための新たな戦略を模索する。
目次
第1章 イントロダクション
第2章 観光の特徴―戦略的定義
第3章 「聖なる旅」と観光
第4章 祝宴と観光―ホストとゲスト
第5章 文化観光と民族問題
第6章 「観光文化」と真正性
第7章 観光開発の鏡としてのハワイ
第8章 イメージの奪還の試み
終章 楽園から環境へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつん
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観光という事象が応じるときに「よく知られていること」が大事であって、それが本物であるか、まがいものであるかは重要じゃないって繰り返されていた。他と文脈と観光は分けて考えるべきってなってたけど、なんか都合いいなって思ってしまった。2013/05/26
★★★★★
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周辺領域を際限なく取り込んできた観光人類学の動向に対して、外縁を切り捨てて観光独自の性質を取り出す方向で研究を精緻化させようとする試み。言いたいことはわからんでもないんだけど、観光ってのは社会や文化と一緒でさまざまな要素がからみついた網目みたいなものだから、成功してるとは言い難いなぁ。後半になるほどグダグダだし。2011/11/24
ROBART
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「観光とは、異郷において、よく知られているものを、ほんの少し一時的な楽しみとして売買すること」2010/02/16