- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 図書館・博物館
- > 図書館・博物館学その他
内容説明
和本の歴史と特色。伝統的で多種多様な和本を調査するには相応の知識と技術を必要とするが、その手がかりを得るため図版に基づいてわかりやすく解説した、はじめての通読できる書誌学の本。
目次
1 書誌学とは何か
2 書物の歴史と形態
3 書物の種類
4 書物の大きさ
5 書物の各部位の名称
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いりあ
8
大学の教科書として使用していました。読みやすいので教科書としても良いですが、読み物としても大変おもしろいです。書誌学とは形態・材料・用途・内容・成立の変遷等の事柄を科学的・実証的に研究する学問ですが、本書では和書を取り扱う関係から中国の書籍についての説明から始まります。少しでも興味のある人は読むことをおすすめします。2018/01/01
Shoji
4
よく寺宝とか、博物館に陳列されている貴重な本とか、どういった審美眼で見れば良いのか、もっとベタに言えば本物かレプリカか、少しだけ分かったような気がする。2015/05/10
山がち
0
日本書誌学とは銘打っているものの、紙以前の文章保存技術を含めたそれ以前の中国の印刷技術などから丁寧に歴史的変遷を追っている。その上で、日本の書誌学について書いてある。また出版文化の歴史についても触れられている。総合すると、文章保存史(印刷紙)、出版史、書誌学の三つがバランスよく書かれているということになるであろう。このバランスの良さだけではなく、興味深い内容も多く書かれており、書誌学を学ぶための背景をかなり意識している印象を受けた。書誌学に関しては、書物の大きさや各部の名称などが丁寧に書かれていたと思う。2013/07/07
勉誠出版営業部
0
広庭基介さん・長友千代治さんの『日本書誌学を学ぶ人のために』を読了。弊社からも『書誌学入門』(http://bit.ly/iYeIgt)という書籍が出ていますが、こちらの方がより読み物としての側面が強い印象。書物の歴史や、種類について詳細な解説がなされています。書誌学だけでなく、出版史を学ぼうと考えている方にもオススメです。2012/03/08