内容説明
男は6人の少女を誘拐し、性的虐待のすえ4人を殺害した。地獄を生き延びた女性による、渾身の告白。
目次
第1章 一九九六年五月二十八日、朝
第2章 閉じこめられて
第3章 孤独と恐怖との闘い
第4章 届かない母への手紙
第5章 やってきた“友達”
第6章 八十日目の救出
第7章 「ただいま」の瞬間
第8章 事件は終わらない
第9章 デュトゥルーという悪魔
第10章 狂騒の終わりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キムチ27
42
10年余り前の本。筆者は当時21歳。連続性犯罪者に監禁され80日間の穴倉で暮らし、奇跡的に生還を遂げた闘いと想いが綴られている。憎んで余りない類の犯罪者とその行状。犯人も「模範囚」で刑が減刑し、社会復帰を何度も遂げている。その度に幾人かの少女がレイプの果て、地中に埋められた。忌むのは妻が子供らの父である変質者の存在に耐え、庇護していた事。暫くは自分の世界に『進んで籠り』事件の断片をかき集め、事実としっかり向き合い、自分なりにそれらを整理し1冊の本として書棚に収め、過去の事実として忘れられるようにしたい・・2017/01/31
みえ
2
12歳の女の子が誘拐され監禁され、性的虐待され、奇跡的に生き残り、その後の人生の話2008/07/11
りお@積読本増加中
1
誘拐・監禁され八十日間を生き延び、五体満足で生還したベルギーの少女のノンフィクション。当時どうやって過ごしていたのかなど、心情が書かれている。とてもよく頑張りましたねと言ってあげたい。2017/02/24
すずきん
1
ベルギーで起きた悲惨な拉致監禁から生還した女性の手記。 当時12歳。被害者の女性の当時の精神状態を事細かに書かれており、拉致されてから、助け出されるまでの80日、助け出された後の世間の注目、読後になんとも言えない気持ちが残る。2015/07/08
桐一葉
1
こういうおぞましい事件の本は気になる。勇気を振り絞ってなんてもんじゃない、相当の覚悟をもって世に送り出してくれはったんやから、読みたい。どんな素晴らしいこともえげつないこともしてしまえる人間の振り幅の大きさにおののく。2014/07/22