「感情」をなくす子どもたち

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「感情」をなくす子どもたち

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  • サイズ B6判/ページ数 182p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784787230553
  • NDC分類 368.7
  • Cコード C0037

出版社内容情報

「教育」という制度のなかで生き生きとした感情を枯渇させ、命をけずる子どもたち。いじめから殺人まで、多発する少年犯罪の考察をとおし、カプセル化した社会に浮遊する子どもたちの現在を測定する。他者としての彼らとの再会のために。

序 いじめの構図――鹿川君訴訟に思うこと
  訴訟まで/判決とその波紋/判決文にみられる「いじめ」観

1 幻の連帯感――「女子高生監禁殺人事件」再考
 (1)歯止めのない攻撃
  あくことなき加虐/いじめぬく心理/孤独の集合
 (2)抑圧の連鎖
  加虐への衝動/被虐体験の蓄積/奪われたもの
 (3)「力」への同化
  切り刻まれた自尊心/非力感からの跳躍

2 「他者」のいない風景
 (1)なぜ虐げるのか
  屈折した「復讐」/宮崎勤と「他者」/人間関係の物質化/自己の絶対化
 (2)「他者意識」の欠落
  現実感覚の乏しさ/宮崎勤の「感受性」/失われていく「感情」

3 「感情」をなくす子どもたち
 (1)「城」にひきこもった少年
  凍りついた「感情」/崩壊した家庭/競争社会からの脱落/暗い「城」/「城」への固執/荒涼とした「未来」
 (2)「いい子」の「仮面」が剥がれるとき
  単純な動機/演じ続けた「いい子」/親への恐怖/失われた「感情」

4 「感情」を圧殺するもの①――親たちの「暴力」
  荒れる少年/「性」と覚醒剤に溺れる少女たち/ふみにじられ

内容説明

「教育」という制度の呪縛の中で生き生きとした感情を枯渇させ、命を削っていく子どもたち。いじめから殺人まで、多発する少年犯罪を通し、カプセル化した社会に浮遊する子どもたちの現在を測定する。―再び、他者としての子どもと出会うために。

目次

いじめの構図―鹿川君訴訟に思うこと
幻の連帯感―「女子高生監禁殺人事件」再考
「他者」のいない風景
「感情」をなくす子どもたち
「感情」を圧殺するもの(親たちの「暴力」;「命を削る場」としての学校)
「他者」と出会う旅