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出版社内容情報
「教育」という制度のなかで生き生きとした感情を枯渇させ、命をけずる子どもたち。いじめから殺人まで、多発する少年犯罪の考察をとおし、カプセル化した社会に浮遊する子どもたちの現在を測定する。他者としての彼らとの再会のために。
序 いじめの構図――鹿川君訴訟に思うこと
訴訟まで/判決とその波紋/判決文にみられる「いじめ」観
1 幻の連帯感――「女子高生監禁殺人事件」再考
(1)歯止めのない攻撃
あくことなき加虐/いじめぬく心理/孤独の集合
(2)抑圧の連鎖
加虐への衝動/被虐体験の蓄積/奪われたもの
(3)「力」への同化
切り刻まれた自尊心/非力感からの跳躍
2 「他者」のいない風景
(1)なぜ虐げるのか
屈折した「復讐」/宮崎勤と「他者」/人間関係の物質化/自己の絶対化
(2)「他者意識」の欠落
現実感覚の乏しさ/宮崎勤の「感受性」/失われていく「感情」
3 「感情」をなくす子どもたち
(1)「城」にひきこもった少年
凍りついた「感情」/崩壊した家庭/競争社会からの脱落/暗い「城」/「城」への固執/荒涼とした「未来」
(2)「いい子」の「仮面」が剥がれるとき
単純な動機/演じ続けた「いい子」/親への恐怖/失われた「感情」
4 「感情」を圧殺するもの①――親たちの「暴力」
荒れる少年/「性」と覚醒剤に溺れる少女たち/ふみにじられ
内容説明
「教育」という制度の呪縛の中で生き生きとした感情を枯渇させ、命を削っていく子どもたち。いじめから殺人まで、多発する少年犯罪を通し、カプセル化した社会に浮遊する子どもたちの現在を測定する。―再び、他者としての子どもと出会うために。
目次
いじめの構図―鹿川君訴訟に思うこと
幻の連帯感―「女子高生監禁殺人事件」再考
「他者」のいない風景
「感情」をなくす子どもたち
「感情」を圧殺するもの(親たちの「暴力」;「命を削る場」としての学校)
「他者」と出会う旅