内容説明
日本で唯一アルバニア語を操る言語学者が、鎖国で知られるアルバニアと４５ヵ国の間に起きた珍エピソード、こぼれ話をひたすら集めた結果、謎の国のベールを剥がした。
目次
ヨーロッパ（アルメニア；イギリス ほか）
アメリカ（アメリカ合衆国；カナダ ほか）
アジア・オセアニア（アフガニスタン；イスラエル ほか）
アフリカ（エジプト；チャド ほか）
著者等紹介
井浦伊知郎［イウライチロウ］
１９６８年福岡生まれ。１９９８年広島大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。１９９８～２００１年日本学術振興会特別研究員。博士（文学）。１９９８～２０１０年広島文教女子大学非常勤講師。専門はアルバニア語学、バルカン言語学。ドイツ語教師、日本語教師、日本語教師養成講座講師としての顔も持つ（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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mazda
16
アルバニアについて調べたことと、アルバニアと他国との関係を多々まとめたもの。これを読まなかったら、アルバニアという国そのものを知らないままだった…。2013/08/30
春ドーナツ
11
先日「Cash Only（原題）」という映画を観た。顧客レビューのある方のお話によると、アルバニア系アメリカ人たちが作った自主映画のようなものらしい。主演俳優が企画を担当し、ドラッグの自家栽培兼売り手役が監督だった。１０日くらいで撮ったらしいけれど、チープ感はなくてよくできた作品だった。＊ところでアルバニア。と私は思った。旧ユーゴスラビア連邦の中の国と思ってた。手持ちの情報が皆無なので調べ始める。書影のふたりはコソボのアルメニア人ラッパーの草分け的存在（独占インタビューを読んで「ああ」）です。稀覯書なり。2022/12/27
kanaoka 56
4
今年の冬にバルカン諸国を旅行する予定を組んだこともあり、10年以上前に買った本を引っ張り出してきて読み切りました。 購入当時は、知識も少なく、興味が沸かず、読み切れずに放置していましたが、その後、東欧・バルカンに関する歴史や政治などに対する知識の積み重ねもあり、いろいろな事情と関連付けて、結構読めるようになっていました。といっても、出版から相当な年月がたっていますので、今は随分変化しているのだろうなと思います。2022/07/10
Fumitaka
2
まさか『ガンスリンガーガール』が出て来るとは思わなかった。井浦伊知郎先生は『死者の軍隊の将軍』のあとがきで厳粛な雰囲気を勝手に想像してたんですが軽い口調で書かれていて、色々な情報が入っていて大いに蒙を啓かれつつ楽しませていただきました。やっぱりあまり知られていない地域をやる場合はポリグロットにならざるを得ないんですねえ。古典ギリシア語の授業で「ドイツ語で書かれた辞書が一番お勧め」と言われたのを思い出します。もう出版は十年以上前ですが、あとがきで書かれていたジロカスタル特集もいつかお読みしたいですね。2021/08/04
宵子
1
イスマイル・カダレの作品に関心があるので、読んでみた。日本語で書かれたアルバニアについて述べた本。他の国ごとに項目が分かれており、アルバニアとの関係を書いてあるのが個性的である。意外にもカダレの作品は中国語翻訳が多いらしい。2015/10/08
