ヴィジュアル・アナロジー―つなぐ技術としての人間意識

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ヴィジュアル・アナロジー―つなぐ技術としての人間意識

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  • サイズ A5判/ページ数 252p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784782801536
  • NDC分類 701.1
  • Cコード C1010

内容説明

伝説にさえなりつつある驚異の博識が楽しい4つの章。まずその第1章は、現在喫緊のいくつかの大問題に、著者ならではの大きな見取り図を与える。クローン化、不平等社会の法律問題、アイデンティティの政治学、複製しまくる電子、ヴァーチャル・リアリティの虚と実。それらはことごとく、「同じ」のもっときめ細かい理論の整備を要求してやまない。第2章はアナロジーと、アレゴリーなる反アナロジー両者の暗闘の歴史を見る。ロマン派を裂け目に、以後、我々が二極文化をめざすアレゴリーの時代を生きてしまっている経緯が、びっくりするほど挑発的に語られるはずだ。性愛の絆にそのモデルを見る魔術的世界から、孤絶した自動の個がつくりだすエンジニアリングの世界へという大転換の中に、スタフォードはこの分裂、分断の根をさぐり当ててみせるのが第3章である。コンピュータを使った脳研究が大いに発展中の昨今だが、記憶、感情、知性、意識をめぐる現象学的大問題は、実はこれからだ。第4章でスタフォードは、この意識をめぐる議論に深入りし、架橋/類推をそのアートフルな中核に置く人文ベースの認知科学をひとつ提案してみせる。

目次

プレヴュー うしろへ、前へ
第1章 ポストモダン、類比の消滅
第2章 協和のフィグーラ
第3章 愛、この魔の引力
第4章 組み換え―計算する「新しい精神」を、結合する「古い精神」に繋ぐ
後記 二元論の彼方―達人より立つ人へ

著者等紹介

スタフォード,バーバラ・マリア[スタフォード,バーバラマリア][Stafford,Barbara Maria]
シカゴ大学美術史学科W・B・オグデン殊勲教授

高山宏[タカヤマヒロシ]
1972年東京大学文学部卒業。1974年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1976年東京都立大学人文学部講師。1991年東京都立大学人文学部教授。首都大学東京都市教養学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

34

17
アンガス・フレッチャーとはちがって、著者はアレゴリーを退けつつアナロジーを称揚する。フレッチャーと共有しているのは、アナロジーやアレゴリーをたんなる修辞・美学上のモードとしてのみ扱うのではなく、より深い人間の認知的枠組としても見ていることである。アナロジーを用いることにかけては自然科学者や数学者も人後に落ちることはない。しかし彼らはアナロジーの享楽を誘う側面を見落としがちだ。本書のなかで著者はパフォーマティブにアナロジーの享楽を実践しているが、読者もまたその享楽に誘われることになるだろうか。2017/07/12

あかふく

2
アナロジーは長く重要なものとして考えられてきたが、18世紀におけるロマン派の隆盛によって力を喪っていった。それは現在までの流れなのだが、多くのアートやテクノロジーを参照するに、どうもアナロジー復活の機運があるようだ。そしてその最たる「つながり」はライプニッツであって、現在のコンピュータ・テクノロジーの創始者であるところにそれを求めることが一応できるだろう。そしてまた彼のモナド論は人々はそれぞれ異なるのになぜ同じ世界を認識できるのかという問題についても光を差し込む。2013/06/27

ひろ

1
思ったよりは図版もたくさん載っていたし、そこそこのサイズだったから見やすかった。欲を言えばカラー図版が欲しかったなぁ。2013/12/25

あかふく

1
アナロジーとアレゴリーの違い。なぜアレゴリーが強いのか。アナロジーという視覚的なものを一応讃仰することをしてみよう。神経系の用語が馴染みづらいくらいは読みやすい。2013/06/22

iukust

0
再読2010/02/23

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