内容説明
自分の思っていることをうまく相手に伝えられない―。強引に自分の主張を押し通そうとして、人とぶつかってしまう―。このように人と接するのが下手な人がいる一方で、自分の思っていることをうまく相手に伝え、相手を納得させながら自分の主張を通せるような、人と接するのが上手な人もいる。このちがいはどこから生まれるのか?本書では、この人間関係の上手、下手の問題を人間関係の技術「社会的スキル」の観点から考えていく。また、自転車に乗れる、ピアノが弾ける、テニスができる―。これらは生まれつきできたわけではなく、何度も何度も繰返し練習してできるようになった技術。こういった技術は、練習によって身につくわけで、同じように人間関係の「技術」である「社会的スキル」も、最初は下手でも練習を重ねれば上達し、より心地よい人間関係を築くことができるようになる。本書では、「社会的スキル」の概念から、そのトレーニング方法までをわかりやすく解説する。
目次
1 社会的スキルという考え方
2 人の話を聴くスキル
3 自分を主張するスキル
4 対人葛藤に対処するスキル
5 社会的スキルのモデルと構造
6 社会的スキルとは何か
7 社会的スキルを測る
8 社会的スキルの不足がもたらすもの
9 社会的スキルをトレーニングする
10 社会的スキルをめぐる問題と今後の展開