内容説明
元・駐ミャンマー大使が描いたミャンマー史を紐解く待望の書。ビジネスマンから旅行者、研究者まで、ミャンマーに関心を寄せる人は必読。
目次
第1章 黎明期のミャンマー
第2章 パガン王国
第3章 パガン王国の衰退と蒙古襲来
第4章 タウングー王朝成立までの経過期―アヴァ対バゴーの対立
第5章 ビルマ族の第二帝国タウングー王朝
第6章 ビルマ族第二帝国の落日
第7章 アラウンパヤ王とミャンマー第三帝国
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鎌倉 幸子
4
「独裁制はレボリューション(革命)によって一夜にして成るが、民主主義はエボリューション(変遷)を通ずる時間のかかる過程を経て漸進的に確立する」281ページ。なるほど2016/06/19
影実
2
元駐ミャンマー大使によるミャンマーの歴史を概観した書籍。上巻はコンバウン王朝の4代目シングー王(1782年)までの時代について記述している。ビルマ族、シャン族、モン族など複数の民族による共同・抗争がどのようにこの地域の歴史を形作ってきたか、どのように仏教が受容され社会文化に影響を与えてきたかなどが記されていて面白い。平易な文章で読みやすい一方で、文章が簡潔すぎるきらいがあり、前後のつながりに戸惑うところがあった。2018/12/19
葉
1
東大卒の元・駐ミャンマー大使が書いたミャンマー史を忠実に記述したものである。中国、ラオス、タイ、インド、バングラデシュに接している。BC2Cにスリケストラを首都とするビュー王国から始まっている。読んでいると、コアな世界史の授業を受けている気分になった。ナラテインカ王やナラパティしトゥー王などは全く知らない。女性の地位や奴隷が3種類に分けられていた。パガン王国はきいたことがある程度で東南アジアのことは無知に近い。タクシンはYahoo!ニュースでみたくらいである。2015/09/10