F-files<br> 図解 メイド

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図解 メイド

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784775304792
  • NDC分類 366.8
  • Cコード C0022

内容説明

メイドという存在はお金持ちの家にしか存在しない、ごく珍しいものではなかった。また、メイドと一口に言ってもその種類は様々であった。本書では、こうした使用人の生活環境や、周囲を取り巻く人々について取り扱っている。主に18世紀から19世紀にかけてのイギリスを中心に、「メイド」成立前夜とも言える16世紀イギリスから、その終焉に至る20世紀初頭のイギリスまで、そして「メイド」が最も数多く存在した時代「ヴィクトリア朝」を対象とした。

目次

第1章 メイドの成立とその時代背景(メイドの定義;使用人のはじまり ほか)
第2章 使用人と雇用主(使用人と雇用主との関係;使用人と雇用主の理想的な関係 ほか)
第3章 階下の生活とその周辺を彩る人々(使用人の生活空間;パントリーと酒類貯蔵室 ほか)
第4章 使用人雑学(ドイツにおける使用人;フランスにおける使用人 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コニコ@共楽

23
『デイヴィッド・コパフィールド』を読んでいると、ヴィクトリア朝時代の生活がどんなだったか?ということに興味がわく。デイヴィッド・コパフィールドは、当時台頭してきた中流階級の出だと思うが、産業革命などがあって、階級間の流動性もあったと思われる。中流階級が上流階級をめざして子弟の教育に熱心だったとか、使用人を使いたがったとか、当時の社会事情が項目別に詳しく書かれていて、全体像が伺えた気がする。特にわかりにくい使用人の組織についても大いに参考になった。「ダウントンアビー」をまた見たくなる。2022/05/11

歩月るな

9
すでによくご存じで専門家レベルの人たちにとっては答え合わせ的な読み方でもしていただければ、と冒頭に書かれているけれども、十年以上前の本ではあるので参考文献としてあげられることも多い、「使用人」についての解説本。案外とその場を任されているものでなければ入る事が許されない部屋、と言うものが多く、見事な状況的死角を生んでいる。ヴィクトリア朝中心に語られているが、使用人主催のパーティーなどと言う記載を見ると、そう言う所に人生の楽しみがあると言うのは相変わらずなのだと思わせてくれる。飲み水代わりに朝からビールとか。2018/09/21

カステイラ

8
メイドの種類や仕事内容を理解できたことに加え、ヴィクトリア朝の社会情勢についても万遍なく記されておりこちらも理解できたということは思わぬ収穫になった。同じ使用人でもなぜ男性より女性が多かったのか、メイドの食事が貧相だった背景などなど、項目を開くたびに様々な知識を得られて読む手が止まらない本だった。2018/11/26

ヨハネス

6
2006年刊。メイドや執事がサブカルで流行した頃か。その流れで出版企画が通ったのかもしれないけど、中身はサブではなくとても本格的な文化歴史。ヴィクトリア朝について特に詳しく驚きます。ポンドやシリングなど貨幣換算がこんなに複雑とは知らず。身分により言葉遣いが違う話はヘップバーンの映画マイフェアレディを観ているよう。日本のメイド事情にも少し触れますが、ほんのオマケ程度。使用人または奉公先の見つけ方が落語で聞いたような話。昔の情報網は口コミが大きかったでしょうね世界中。2018/02/16

viola

6
いいです。とってもいいです。イギリス(特にヴィクトリア朝)を勉強する際には、是非! ここまでメイド、というか使用人に特化して分かりやすく書いてくれている本は他にありません。 使用人の役得、服装、事件等々・・・興味深い内容が盛りだくさん。ちょっと男性は手に取りにくいかもしれませんが、本当に良い本だと思います。2010/01/31

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