内容説明
世界史的見地で語られる唯一無二の武士道論。そこから見えてくる武士のあり方、これからの日本人の身構えとは。
目次
第1章 騎士と武士―何が三地域での性格を分けたのか?(野生馬の馴化から二輪戦車へ;二輪戦車から騎兵へ ほか)
第2章 武人と宗教―精神的権威の暗闘(古代インドの例;シナ仏教と日本仏教の性格 ほか)
第3章 武士の勇気―山鹿素行の模索(鳶が鷹を生む;画期的出版物だった『甲陽軍鑑』 ほか)
第4章 武士と武器―日本刀のいろいろな意味(古いカタチと異常寸法;明治の「廃刀」は「条約改正運動」でもあった ほか)
第5章 現代人にとっての武術―あたらしい覚悟と修練(武士も小暴力に悩んだ;武士とヤクザとの違い ほか)
著者等紹介
兵頭二十八[ヒョウドウニソハチ]
1960年長野県出身。軍学者。東京工業大学理工学研究科社会工学専攻博士前期課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
8
図書館にて。2004年刊行。幕末から敗戦までの帯刀史。まず明治政府は帯刀の禁止を進める。正規兵や警吏も刀を常備しない。例外は西南戦争の抜刀隊だが、これは正規兵ではなかった。武術の非奨励は偶発的に起こった旅順要塞戦まで続く。武蔵の活字伝記が公刊される。警察庁の巡査も、初めの頃は刀でなく丸木棒を与えられていたほとだが、日中戦争頃から軍刀の日本刀化が進む。敗戦で軍警の佩刀が終わる。警察の佩刀についてはうっかり忘れがちだなぁ。2020/10/06
tkm66
1
読み物2005/01/23