内容説明
自分の限界の先を見てみたい。ここまでだと自分の力を見切った、その先に行ってみたい。超えてみたい。あきらめて、誰かが敷いてくれた安全な道を行くのではなく、誰も知らない未来に自分を導いてみたい。
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年岡山県に生まれる。日本児童文学者協会会員。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人。『バッテリー』で第35回野間児童文芸賞受賞。『バッテリー2』で第39回日本児童文学者協会賞受賞
佐藤真紀子[サトウマキコ]
1965年東京都に生まれる。作品に、『りんごの木』『記念写真』(共にポプラ社)『だいあもんど』(新日本出版社)『最後の夏休み』(あかね書房)『土星のわっか』『ポケットタイガー』(共に佼成出版社)など多数
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つきみや
16
この巻でバッテリーが崩れる。 巧の本気の球を捕らなければ……という焦りからかな? 野球しかないのがキツイんだよね。みんな。 吉貞くんみたいに軽い気持ちでやれたら…… 姫さんは笑う。 瑞垣くんのコンプレックスがきっつい。 吉貞、やっぱ好き。まじで吉貞と青波くんがいないとたぶんこれ読めんかったわ笑 絶対にみんな中一じゃないわ。中一とか鼻ほじって、友達の恋を冷やかすみたいな事しかしねーだろ! 考えが大人すぎる……(´・ω・`)2020/08/02
mikeko
11
シリーズ4冊目。H13年9月初版。20年後に一読。★残念な結果となった横手中との試合。巧と豪は立ち直れず苦しむ。バッテリー解消寸前に追い込まれ、新人戦のメンバーからも外すと、新キャプテン野々村から告げられる。横手中の門脇と瑞垣は、悔いの残る新田中との試合をもう一度行おうと新田中の前キャプテン海音寺と交渉する。再試合の条件は、巧をマウンドに立たせること。再試合は実現するのか、巧と豪はバッテリーを組めるのだろうか。★中学生。たった3年だけど心身ともに大きな成長が期待できる時期。次巻を楽しみにしつつ、次に行く。2021/12/25
もね
7
今回は巧の挫折の話かと思えば、意外にも豪の方が挫折感が強かったようだ。彼ら以外の登場人物たちもキャラが立ってきて面白くなってきた。次も楽しみだ。2015/02/01
みちょ
7
横手との試合のあとの豪と巧。自分の限界とか、他人と自分とか、いろいろ考える二人。考えろ、考えろ、中学生だもん、いっぱい考えろ。おしゃべりの瑞垣君、話している言葉のどれぐらいが真実なんだろう…。2011/06/10
佐倉唯月
6
ついに登場、私の大好きなおミズ!ちょっぴり(?)悪い子で、豪をつついたくせに辞めたら後悔すんぞとか、巧をマヨネーズかけて食っちゃいたいと言ったり。そんなおミズに魅了され早9年。やっと、彼が「好きだった」と言いつつ心の奥底ではまだ野球が好きだってやっと気付いた。昔の私、まだまだね(笑)それに、おミズだってだいぶ姫さんに心奪われてるのでは……(^^)「野球遊び」のシーンは、いやはや、みんな微笑ましかったなぁ。敵チームでも関係なく、ただ野球を楽しむ子供たちの姿が描かれているというのも、スポ根とは違う良いところ。2016/08/16