内容説明
人間の自由、価値、人格の問題をめぐって、ベルクソン・シェーラーからブーバー・ヤスパースに至る主要な思想を、価値論的・実存論的に考察。
目次
第1章 ベルクソンと「開いた道徳」―「愛の飛躍」の本質について
第2章 ベルジャーエフの「創造の倫理」―ベルクソンとの比較考察
第3章 価値の層的構造―シェーラーとハルトマンの価値倫理学
第4章 近代道徳における価値の転倒―シェーラーのルサンチマン理論とニーチェ批判
第5章 哲学的人間学の理念―シェーラーの人間学とヤスパースの実存開明
第6章 ヤスパースの「交わりの哲学」―「実存的交わり」の倫理的意義
第7章 ブーバーの対話原理―「我‐汝哲学」について
第八章 フレッチャーの『状況倫理』研究―アガペー倫理のために
第9章 カント倫理学研究―人格性の原理と道徳法則