心理臨床家の目指すもの―社会適応と自己実現

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心理臨床家の目指すもの―社会適応と自己実現

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  • サイズ A5判/ページ数 237p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784772403368
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C3011

内容説明

心理臨床の目標は、クライエントが内的にも社会的にも、適応することで自己実現に至ることであり、臨床家は実践の最中において心理臨床のパラダイム―目標と方法―を頭におくことが必要である。本書は臨床現場の一人一人の実践活動や体験の独自性を尊重しながら、心理臨床の目標と方法を体系的かつ具体的に示すことを意図して編まれた。巻末では執筆者全員による白熱した討論が行われ、クライエントの自己実現と臨床家の目指すものを相互作用として捉える心理臨床家の立場を一段と明らかにしている。

目次

第1章 目標と方法にみる心理臨床の特徴
第2章 「関わり」の型について(「関わり」の型について;事例1 大学カウンセリングセンターにおける危機介入の一例;事例2 教師に依存する粗暴な中学生の相談;事例3 家族全員への家庭内暴力に対する家族療法;事例4 さまよえる母と娘の家族療法;事例5 ダウン症の息子を持つ母親の悩みと背景;事例6 職場定着が困難な軽度精神薄弱者の進路指導)
第3章 「構え」の伝達の仕方について(「構え」と伝達の仕方について;事例7 登校拒否症の高校生とのカウンセリング;事例8 人間関係を組み換える情緒障害学級;事例9 協同療法による登校拒否児の自己認知と家族力動の変化;事例10 過緊張を主訴とする神経症主婦の適応過程)
第4章 「枠」の活用について(「枠」の活用について;事例11 長上との人間関係がうまくいかない性格障害の修道女;事例12 母子共生から非行へと暴走した男子少年の矯正施設治療;事例13 家族社会から広い社会へ向かった神経症的青年;事例14 ダウン症児を持つ母親と関わって通園施設を紹介するまで)
第5章 討論「心理臨床家の目指すもの」