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近代日本における社会調査の軌跡

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  • サイズ A5判/ページ数 451,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784769909958
  • NDC分類 361.91
  • Cコード C3030

出版社内容情報

昨今盛んに行われる数々の社会調査や政策決定の拠所となる国勢調査などの国内史と、さらにその発展のため尽力した個々の人物にまで焦点をあて「貧弱」であるといわれた我国の近代社会調査史を再考察する。,,,

内容説明

本書は、著者自らの経験的世界、生活世界、わたしたちをとりまく社会的世界、歴史的世界をめぐる事物の「視察」、「推究」に関わる試みを、近代日本の歴史的な展開過程で跡づけようとしたものである。著者の祖父・祖母、父母、著者、の世代、明治初年から第二次世界大戦終戦時(一八六八‐一九四五年)頃までの広い意味での経験的世界を主として社会学の展開の中で社会観察や社会調査がどのように試みられてきたのか、ということを社会調査史の視点から再検討してみようとした。

目次

社会変動と社会観察・社会調査
近代日本社会調査史研究の課題
社会観察の胎動―参与観察としての松原岩五郎と横山源之助の社会観察
「社会踏査」を試みた「月島調査」―近代日本における社会調査方法の模索と「月島調査」
「月島調査」再考察―わが国近代都市労働者生活の形成と「月島調査」
星野鉄男の保健衛生調査―「愛児のために何を為すか」
国勢調査の開始―民勢調査から国勢調査へ
戸田貞三による社会調査論の展開
奥井復太郎の都市社会調査
戦時下・戦中期における失業調査―「失業統計調査」と「失業者生活状態調査」
近代日本における社会調査の歩み

著者等紹介

川合隆男[カワイタカオ]
1938年山形県に生れる。慶応義塾大学法学部教授。慶応義塾大学法学部卒、同大学大学院社会学研究科博士課程修了。1970~71年、プリンストン大学(アメリカ)、1988年、延世大学校(韓国)、1989年、ノッティンガム大学(イギリス)に遊学。社会学博士。専攻は近代日本社会学史。社会調査論。社会成層論
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