内容説明
異端の元朝日記者が鋭く朝日新聞の病理を分析した社内の内幕。偏向報道の舞台裏を詳細に述べ、その中で、報道機関として中立の姿勢を保とうとした筆者の奮闘の日々。大新聞朝日に今も巣食う病根の数々を、冷徹にして痛憤の思いで綴る告発記。言論の自由を守るために戦い続けた孤高のジャーナリストの感動の手記。
目次
第1部 中国報道への弾圧(「ユダヤ人よりすごい」で刷り直し;林彪失脚認めぬ秋岡特派員 ほか)
第2部 ソ連報道の奇怪さ(超能力騒ぎと共産圏報道の共通項;ソ連に公害はないとの信仰 ほか)
第3部 塗りつぶされた「戦争協力研究」(伊藤専務の逆鱗に触れる;『諸君!』広告拒否の論理 ほか)
第4部 「風にそよぐ葦」たちの迎合病(「植民地化」の歴史楯に発言封じ;露骨な二重基準に拠る北朝鮮報道 ほか)
著者等紹介
稲垣武[イナガキタケシ]
昭和9年、埼玉県に生まれる。京都大学文学部西洋史学科(技術思想史専攻)卒業。朝日新聞入社「週刊朝日」副編集長をへて平成元年退社、フリージャーナリストとなる。「悪魔祓いの戦後史」で第3回山本七平賞受賞。著書に「昭和20年8月20日 日本人を守る最後の戦い」(潮書房光人新社)など、ほか戦略論、日本人論など多数。平成22年8月、歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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