光人社NF文庫
海軍航空隊よもやま物語―ベテラン航空兵器整備兵の奮戦記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 262p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784769825005
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

名機零戦の整備に活躍し、大空の戦いに赴く搭乗員たちを陰で支えた整備兵が、若きパイロットたちの素顔を綴るイラスト・エッセイ―搭載機銃の秘密から、海軍航空隊裏話、猛者たちの青春群像まで、最前線をわたり歩きながら天下無敵の零戦隊を眺めつづけたベテラン下士官が、涙と笑いのエピソードで活写する。

目次

疾病検査
航空兵志願
大名行列
服に身体を合わせよ
三等航空兵
軍楽隊員補充テスト
哀れ食卓番
「おいしいか」
返事は「ハイ」の一言
馬の糞の川流れ〔ほか〕

著者等紹介

前田勲[マエダイサオ]
大正9年、山口県に生まれる。昭和12年6月、呉海兵団に入団。同年11月、空母「龍驤」乗組。昭和13年4月、第8期普通科航空兵器射撃爆撃術練習生として横空に入隊。佐伯空、大分空をへて昭和14年10月、宇佐空に配属。昭和16年4月、第11期高等科航空兵器射撃爆撃術練習生として横空に入隊。同年10月、台南空に配属。昭和17年4月、木更津で6空に配属、同年7月、ラバウルに進出し同年11月、204空と改称。昭和18年12月、横空教員を拝命し帰国途上、トラック諸島で敵の猛攻を受けて移動不能となり、同地東カロリン空に配属、終戦を迎える。海軍兵曹長。戦後、下関市職員、衆院議員秘書等をへて、現在は行政書士事務所を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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雲をみるひと

30
旧日本軍の軍人である作者による軍隊時代の振り返り記。かなり詳細な内容で、戦記というより風俗や暮らしぶりが中心に書かれていてかえって臨場感がある。既にこの手の記録を書ける人はほとんどおらず、新しい出版はないと思われる中、語り継いでいきたい内容。2022/05/03

連雀

4
軍隊生活を思い出を交えて面白く描いた作品は多々ありますが、本作はまさにその趣旨に沿った本です。なによりも著者が海軍生活をいかにも要領よく楽しく過ごしていたのが感じられて良い!まさにチョロコイ奴だったわけですね。軍隊と言うだけで忌避されることが多いわけですが、こうして軍隊生活に青春を送った人々の手記を読むと、それだけではないものがあるなと毎回感じます。2017/02/07

連雀

3
外出の時に適当にカバンに入れて出先で再読しました。積読本が大量にあるのにうっかり再読本を手にしてしまうとは…でも、面白かったからヨシです!2017/06/12

空と海の間

1
題名通り、海軍航空隊に入団していた著者のあれこれが書かれています。笑える話やトホホ話、切ない話や苦労話、後から思いだせば「懐かしい」の一言でくくられますが、当時は死と隣合わせだしとても一生懸命だったんだと、なるほどと思いながら、面白く読ませてもらいました。のっけから下の事情から始まるし(その手のトホホ話もかなりの確率で出てきます)、男の軍隊生活も楽じゃないんだなと女の私も苦笑。でも、なんかそういう話って、覗いてみたいんですよねぇ。いつの時代も、若いころの話というのは、そう変わらないんだと思いました。2012/07/21

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