内容説明
満州の広野に日本戦車隊の初陣を刻した百武戦車隊。そして、硫黄島で玉砕したオリンピックの英雄・西戦車連隊長など日本機甲部隊の黎明から本土決戦までの足跡を辿る。装甲も薄く、武器も劣弱な“鋼鉄の棺”の中に自らの青春を押し込め人車一体となって最前線を駆けぬけていった戦車隊の群像を描く感動の陸戦記。
目次
第1部 日中戦争篇(青史を飾る初陣の時;上海を駆ける;酒井兵団長の硬骨;一番槍初陣録 ほか)
第2部 太平洋戦争篇(奇蹟の挺進隊;サムライ戦車隊長;栄光の日日;シンガポール陥つ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文月あやと
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三式中戦車や四式中戦車があればフィリピンの戦いの行方は分からないとか、戦車隊の硫黄島での戦いぶりが、アメリカに早期講和を意識させたとか。本当かよ。 2014/05/15
gurapo
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日中戦争から太平洋戦争終戦までの日本軍戦車隊を追った戦記本です。全部隊の話を掌握していませんが、単純なスペック比較だけでは測りしえない空陸共同の実像を覗くことが出来ます。実戦で活躍したチハ車など中国戦線からフィリピン、最後に占守島の戦いまで多くの戦いについても記述されています。日本の戦車部隊はどのように戦ったのか?という疑問を解き明かす本なのは確かでしょう。2013/10/21