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光人社NF文庫
艦長たちの太平洋戦争―34人の艦長が語った勇者の条件 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 517p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784769820093
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

最前線において危難に際会しながらも持てる最大の能力を一瞬に発揮して、勝利と栄光をかちえた“海の男たち”を描いた人間物語。戦史の空白を埋め、また覆して、歴史の一ページに新たな波紋を起こす衝撃のノンフィクション。幾たびも死地から抜け出し、生き残るべくして生き残った34人の艦長たちの肉声を伝える太平洋戦争の貴重な証言。

目次

武運と幸運と―戦艦「扶桑」艦長・鶴岡信道少将の証言
信頼の絆―空母「瑞鶴」艦長・野元為輝少将の証言
孫子の兵法―戦艦「大和」艦長・松田千秋少将の証言
独創と捨て身―軽巡「那珂」艦長・今和泉喜次郎大佐の証言
門前の小僧―空母「隼鷹」艦長・渋谷清見少将の証言
用兵の極致―戦艦「伊勢」艦長・中瀬泝少将の証言
統率の妙―戦艦「長門」艦長・兄部勇次少将の証言
武人の本懐―戦艦「日向」艦長・野村留吉少将の証言
指揮官の責任―軽巡「球磨」艦長・横山一郎少将の証言
戦史の戦訓―重巡「利根」艦長・黛治夫大佐の証言〔ほか〕

著者等紹介

佐藤和正[サトウカズマサ]
昭和7年、北海道に生まれる。満州国新京特別市(現在の長春市)で終戦を迎える。日本大学芸術学部を卒業、河出書房入社。昭和37年より文筆活動に入り、ノンフィクションを中心に執筆。平成3年10月歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こまったまこ

12
読み応えがありました。戦艦から海防艦まで34隻の艦長の証言集です。「大和」の松田艦長の証言は大局的でかなり興味深かったです。「伊勢」の中瀬艦長の言いやすいから回避運動で「トリカージ」ばかり言って全弾回避したというのが凄い。「神風」の春日艦長が米軍の大佐に何て返事したのか気になります。他にも作戦を旨く遂行したエピソードは爽快です。その一方、回天を載せた「伊五八」の橋本艦長の話は辛かったです。2015/05/19

零水亭

5
中学生の頃、読みました。黛「利根」艦長、作間「綾波」駆逐艦長の話を始め、全ての内容が素晴らしかったですが、①板倉伊41潜艦長の鮫島長官とのウイスキーボトルのエピソード、②南太平洋海戦時の野元「瑞鶴」艦長への九七艦攻の今宿大尉からの発艦時の長い敬礼(未帰還となった)が特に印象に残りました。今思い出しても泣けます。

ゆきりんりん

5
太平洋戦争時、有名な戦果をあげたり裏で支えた艦長達の証言集。年月が経っているから、戦時なら言えないような上官・作戦への批評みたいなことまで様々な意見も書かれてある。裏話や内心思っていたことが分かって面白かった。通説と少し違うこともあったが、戦闘中は混乱し誤認もしやすいから、そう見えることもあるだろうか?いやこっちが真実か?と思いながら、生々しい証言として興味深く読んだ。2015/11/26

artillery203

5
さすがに各人、戦時中において一艦を預かり、生き残っただけあり、それぞれの哲学が見える。体系的な戦史、記録では見えてこない正に現場の貴重な声だ。2015/11/11

ことぶき あきら

5
航空母艦、戦艦から潜水艦、海防艦まで、34人の元艦長に著者が直接インタビューした貴重な記録です。“回避運動で、取り舵ばかりとっていたのは、言いやすかったから”(戦艦「伊勢」艦長、中瀬少将)など、いろいろ面白い話が紹介されています。現場管理職として工夫しながら部下とともに戦闘を切り抜けてこられた艦長は皆さん魅力的な人物だと思いました。一方で、例えば対空戦闘の演習や研究など、軍として体系的に考案された戦術が無く、現場の艦長に頼っていた部分が多いのかなと思いました。これは日米の組織の思考の違いという気もしました2015/05/02

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