内容説明
絶体絶命の危機を乗り越えた潜水艦艦長としての、みずからの原体験を礎に、勝敗の命運を分けた世界の潜水艦作戦の全容を、わかりやすく綴った潜水艦ヒストリーの決定版。潜水艦乗りの道を歩きはじめた3年後の太平洋戦争開戦時、もっとも若い潜水艦長として最前線に赴いた同期8名、うち終戦時に生き残ったもの2名―千尋の海底に水漬く屍となった潜水艦乗員の素顔と戦いの航跡を、次の世代へ語り伝える世界潜水艦史話。
目次
第一次大戦のUボート
無制限潜水艦戦
デーニッツとチャーチル
第二次大戦のUボート
真珠湾への道のり
伊号先遣隊九隻の奮戦
Uボートをめぐる攻防
伊号一六五潜の生涯
ミッドウェー作戦と潜水艦戦
幻の奇襲作戦「竜巻作戦」始末
「回天作戦」の失敗の研究
硫黄島の大激戦と沖縄戦の悲惨
著者等紹介
鳥巣建之助[トリスケンノスケ]
明治41年(1908)福岡県生まれ。修猷館を経て、昭和5年(1930)海軍兵学校(58期)卒。水雷学校高等科、潜水学校乙種、甲種などを修了し、戦争前半、呂65潜、伊165潜両艦長、第11潜水戦隊参謀を歴任。昭和19年、海大甲種学生を経て第6艦隊参謀となる。戦争末期には回天特攻作戦担当参謀をつとめた。2004年7月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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