内容説明
全長約5メートル、排水量約1.5トン、軍用トラック搭載エンジンを流用、250キロの炸薬を装着して敵艦船に突入する―大戦最後の1年間に合わせて数千隻が量産された陸海軍の特攻艇。人間魚雷や特殊潜航艇に並ぶ本土防衛のカナメとされながら、華々しい航空・水中特攻の陰で忘れ去られようとしている水上特攻隊の全貌を、日米の記録を渉猟、照合して初めて明らかにする!日本艦艇史、第二次大戦史の空白を埋める書き下ろし。
目次
緊急の兵器
震洋の誕生
ぞくぞくと集まる隊員たち
小笠原へ
第一期魚雷艇学生と川棚風景
陸軍の特攻艇開発
陸軍の特攻艇隊の編成
特攻艇フィリピンへ
特攻艇輸送船団の悲劇
レイテ島と特攻艇〔ほか〕