内容説明
黙々と職務一筋に邁進し、研究を重ね、鋭い着眼点と慧眼、秀でた英語力をもって海軍砲術の世界に大きな功績を残した誠実な海の男の生涯。“海軍の乃木”と敬慕され、戦艦「比叡」をはじめ大艦の艦長も勤めた海軍中将の生き方を通して管理機構の中のリーダーの責任のあり方を問う異色人物伝。
目次
第1章 故郷の山河
第2章 艦長への道
第3章 提督の本懐
第4章 軍艦旗燃ゆ
第5章 敗軍の将
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ayano
1
阿部孝壮中将について私が無知なだけだけれど…全体的に読みにくい本だった。著者が安部中将に思い入れがあるのは伝わるけれど、構成が時代が前後したり他の人の話に飛んだり読みすすめにくい本という印象だった。 終戦前後に割腹や服毒自殺、自決をした幹部はいるけれど、「自決すると部下に責任が及ぶから責任は自分が受ける」というのはタイトル通り「責任一途」な方だったのだと思った。 捕虜の処分が「斬首」なのは今の国際問題になっているテロ組織と重なるところがあるな、と思いながら読んだ(もちろん時代や背景は違うけれど)。2015/08/23