内容説明
本論文は、1940年11月より、1941年12月までの約1年間の「日米交渉」をできるだけ日米双方の立場から問題をアプローチし、何故、交渉が失敗したのか、その原因は後世への歴史的教訓とならないかを考えながら構成した。
目次
第1章 日米交渉の発端―井川忠雄と日米交渉
第2章岩畔豪雄と日米交渉
第3章 松岡外交と日米交渉
第4章 第三近衛内閣と日米交渉
第5章 日米首脳会談の流産―スタンレー・ホーンベックの見解を中心にして
第6章 東条内閣と日米交渉
第7章 日米交渉破綻の原因―コミュニケーション・ギャップとパーセプション・ギャップ
附章1 日米通商航海条約(1911年)廃棄の背景
附章2 日米交渉にみる民間人外交の限界―橋本徹馬と井川忠雄
附章3 真珠湾攻撃をめぐる論争について