内容説明
幕末から明治にかけての国家観と倫理観の対決を、そのバックボーンとなった様々の思想を読み解きながら考察してゆく。本論集は近代日本さらには我々の生きる現代日本における国家と倫理の問題を考える上で必要な日本思想史研究の一成果である。
目次
幕末における国家観と倫理(石川〓男)
文明の発達と国の独立―福沢諭吉の歴史哲学(神山四郎)
自由民権および自然法思想からみた国家と倫理(山田洸)
井上哲次郎と教育勅語(伊藤友信)
キリスト教から見た国家と倫理(鵜沼裕子)
近代日本における国家と倫理―幕末から明治中期までを中心として(源了円)
近代日本における国家と倫理―方法論の問題をめぐって(峰島旭雄)