内容説明
建大の創設は一九三八年で、日本の敗戦と同時に崩壊したから、僅か六年半しか存在しなかった学校である。日本帝国主義の東北植民地支配の記念碑ともいうべき存在である。当然、建国大学を操縦したのは関東軍であったが、多くの日本人はこの事実を見落してきた。著書は日本帝国主義の一断面として建国大学を考察する。
目次
第1章 建国大学の創設
第2章 建国大学の開学
第3章 建大の学生たち
第4章 民族協和の虚構―副総長作田の退任
第5章 建国大学の末期
第6章 建国大学の崩壊
著者等紹介
山根幸夫[ヤマネユキオ]
1921年兵庫県に生まれる。1947年東京帝国大学文学部東洋史学科卒業。1990年東京女子大学名誉教授
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