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あの日を忘れない―描かれた東京大空襲

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  • サイズ A4判/ページ数 156p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784760126668
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0071

内容説明

おじいさんとおばあさんが、まだ子どもだった60年まえの3月10日の夜に、東京でほんとうにあった忘れられないできごと…空襲体験者96人が描いた絵画121点を収録。

目次

3月10日以前の空襲
3月10日の大空襲(遠望;火焔のなかで;死者・負傷者・避難民;遺体の収容と仮埋葬)
3月10日以後の空襲
残された人と町

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

21
3月になると、必ず東京大空襲についてもう一度考えるようにしています。もちろんだんなの公演も関係があるのですが、普段毎日挨拶している近所の人たちの口から「あの日もこんな風に風が強かった」とか、聞かされるからです。この本を地元の資料館が出版したもので、サバイバー達の絵で構成されています。素人の手で描かれたものほど、伝えたいという姿勢が前面に出ていて不思議なパワーを感じます。このような兵器が今も誰かの上に降っているんだもんなあ…。2016/03/01

更紗蝦

17
平成15年度のすみだ郷土文化資料館の企画展『描かれた東京大空襲―絵画に見る戦争の記憶』に寄せられた東京大空襲の体験画が収録されている図録です。空襲下や空襲後の様子だけでなく、静岡県や茨城県などの遠隔地から眺めた様子や、ギリギリで空襲の被害から外れた隣接地域から見た様子を描いた絵画などもあります。赤ちゃんをおぶった女性や幼子の犠牲者を描いた絵の多さに、無差別攻撃の実態が現れています。絵を見ただけの自分でさえ、あまりの惨さに言葉が出ません。絵として表現しようとした体験者の方々のお辛さは想像を絶します。2015/03/17

みー

8
3.11は記憶に新しく、今も沢山の問題を抱えていることは周知の事実である。では、3.10は?これに答えられる人はどれだけいるのだろう?東京大空襲である。明らかに被害者である人々が、それぞれに拭えぬ葛藤を負って生きている現実に胸が痛い。一筆一筆‥どんな思いで書き上げたのか‥それを想うと、東京大空襲も決して忘れてはならない戦争の歴史である。他館より。2017/05/06

ろくべえ

7
★★★★★ 小低〜大人 読み友さん主催のイベントをきっかけに、東京に30年以上住んでいながらあまりにも東京大空襲のことを何も知らなかった自分に愕然とし、図書館に展示してあったこの本を借りました。戦後60年に出版されたこの図録で驚くのは、体験者96名の方達の脳裏には60年経っても尚、おそらく今も、その絵と文で表されるほどの苦しみがあるということ。母から聞く兵庫の空襲体験、今は亡き姑から聞いた長崎の被爆体験のみならず、この本で知った東京の地獄と声。巻末に地図があり、全ルビなので、小学生でも手に取れる。2017/03/10

0
この本を開いた人は、描かれている人への恐怖を感じるかもしれない。しかし当時戦火の中を逃げていた子どもの体験談によると、炎に包まれた人に対して怖いと感じず、むしろ炎の中にいる人から差し出された手を伸ばして掴もうとしたと語っている。知らない誰かであっても、先ほどまで普通に生きていた人と知る当時の人と、既に亡くなっていると知っている我々読者では、亡くなった人への感情も違う。そう思うと恐怖は戦争への恐怖・怒りに転じて本を閉じた。2024/01/11

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