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置き去り―サハリン残留日本女性たちの六十年

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  • サイズ B6判/ページ数 503p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784759308792
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

歴史の闇に埋もれた女たちの衝撃の証言!サハリン、韓国、日本の現地取材による渾身のドキュメント。

目次

序章 歴史の闇の中に放置された人びとを訪ねる―サハリン残留日本女性の真実
第1章 戦後四十年、鉄のカーテンに封じ込められて―日本人であることを隠して生きた女性たち
第2章 子どもを投げては帰れません―国籍が分けた運命の明暗
第3章 ああ北緯五〇度。国境の町に立って―苛烈を極めた日ソ国境線の跡は今も
第4章 国がやらないならサハリンが故郷の自分たちでやる!―同志で立ち上げた手づくりの「日本サハリン同胞交流協会」
第5章 戦争は終わってはいなかった!―玉音放送の五日後に起こった惨劇
第6章 北海の藻屑と消え散った四〇〇〇人の命―待ち望んだ母国の山野を目前にして
第7章 二つの国と三つの名前に引き裂かれた人生―韓国に帰ったサハリン残留日本女性を訪ねて

著者等紹介

吉武輝子[ヨシタケテルコ]
1931年生まれ。54年、慶応大学仏文科卒。東映宣伝部入社。61年、日本初の宣伝プロデューサーとなる。のち、文筆活動に入る。「吉屋信子記念館」運営副委員長、「原爆の国丸木美術館」理事、「高齢社会をよくする女性の会」理事、NPO「女性の安全と健康のための支援教育センター」理事。1977年「婦人公論読者賞」、2003年「鎌倉市制功労賞」受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かおりんご

45
中国残留孤児や残留婦人がいたように、実は樺太にも多くの日本人が残されていたというお話。現地で朝鮮の方と結婚したため(日本が戦争に負けたので、家族の犠牲となったり、ロシア人からの暴行をさけたりするため、地位の良い朝鮮人と結婚させられたケースが多かった)、日本に永久帰国することも難しく、戦後60年以上経っても、国家と国家の狭間で翻弄される人生を歩んでおられる。彼女たちの戦争は、まだ終わっていないのです。こういう事実を知るのは大事だけれど、本としての構成が今ひとつ。似たような話が続くのに、まとまりが中途半端。2015/01/11

takao

1
ふむ2021/02/28

hatagi59

1
樺太の悲劇、初めて知った。 日本、朝鮮、ロシア。この三カ国と戦争に翻弄され、歯を食いしばって生きてこられた方を知る事ができ、今の平和に感謝し、現在の環境を存分にかみ締めながら、生活しなければならない、と気持ちが改まった。 最後に気になったフレーズを。 『潜在的な民族差別の報復への恐怖心が、常軌を逸した狂気に走らせる』 2012/09/28

ミネチュ

0
8月15日の終戦後、当時日本領だった南樺太にソ連軍が侵攻してきて多くの日本人が殺されました。ソ連軍が侵攻してきても電話交換業務を続け「皆さん これが最後です さようなら」という言葉を残して自殺した電話交換手の女性たちはあまりにも有名。また、朝鮮人が日本人を襲ってくるという不安と妄想にかられて、日本人が朝鮮人を無差別殺戮する事件も起きました。 そんな中で、大変な目に遭い、大変な苦労をしてサハリンで生き延びてこられた方々。その人たちに著者が聞き取りをしてまとめたのがこの本。 内容はいいけど誤字が多いのが難。2018/12/13

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