内容説明
秋の気配が近づくなか、森島新兵衛は家路を急いでいた。駿州沼里で起きた久しぶりの人殺しで、帰りが遅くなっていたからだ。殺されたのは大工の林吉。刺した者は、頬に大きな傷があり右の眉が半分しかない男であること以外にまだ手がかりはなかった。その時突然新兵衛は背後から何者かに斬りかかられる。殺気を含んだうなるような剛剣。新兵衛はその後もたびたび殺されかかる。これは恨みなのか、それとも何かの陰謀なのか…書き下ろしで贈る大好評の「新兵衛シリーズ」、待望の第三弾。
著者等紹介
鈴木英治[スズキエイジ]
1960年、静岡県沼津市生まれ。明治大学経営学部卒業。1999年第1回角川春樹小説賞特別賞を『駿府に吹く風』で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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