内容説明
淡々と生きてきた中年男にとって、ひと回り以上も年下の女性に慕われることは初めての経験だった。こちらの家庭を気にせず恋愛だけを求める年下の女性。平凡な男にとって、まさに理想の不倫相手だった。だが…(『トレイナー・スーツ』)。何気ない日常で、突如としてやってくる深い闇を著者独自の視点で描いた傑作連作短篇集。
著者等紹介
東直己[アズマナオミ]
1956年札幌生まれ。北海道大学文学部哲学科中退。土木作業員、ポスター貼り、タウン雑誌編集者などを経て、92年『探偵はバーにいる』で作家としてデビュー。2001年『残光』にて第54回日本推理作家協会賞を受賞
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