内容説明
内閣情報調査室の磯貝竜一は、視察で沖縄を訪れた。米軍基地の全面撤去を前提にした復興計画が進む沖縄で、磯貝は沖縄知事の屋良と補佐官の比嘉に出会う。沖縄独立論者と噂される比嘉。彼の行動が気になり始めたある日、磯貝は台湾マフィアに拉致されそうになる。一体沖縄で何が起きようとしているのか?さらに驚愕の事態が日本と沖縄を待ち受けていた!日本の未来を問う傑作長篇。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。卒業後、レコード会社を経て執筆に専念
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感想・レビュー
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Kaz
17
沖縄市と那覇市の距離の話が出てきて、グーグルで沖縄を調べてみる。沖縄に沖縄市があること。那覇を中心とした知っている都市は南側に集中していること等々、今更ながら知りました。地理でさえこの程度なのだから、沖縄県の人たちの感情など知るよしもなく・・・。本書をきっかけに、沖縄のことをもう少し学ぶべきだと思いました。2019/12/29
あいai
12
元同僚おすすめ。任侠シリーズとは違って、沖縄問題がからんでいたので、読みづらいかと思ったけど、一気読みでした。難しい問題で今も解決できていないんですよね。2014/02/28
gonta19
10
2010/7/22 Amazonより届く 2010/9/11~9/15 内閣情報調査室の磯貝竜一は、沖縄県に出向する。沖縄独立論者の知事補佐官の比嘉から沖縄県の真意を聞きだそうとする。そんななか、磯貝は台湾マフィアに拉致されそうになる。いったい沖縄で何が起こっているのか?アメリカ軍、地元やくざなどを巻き込んで騒動はますます大きくなっていく。 まったくノーガードで読んでいたのだが、比嘉は奏者水滸伝シリーズの比嘉隆晶であった。他の3人も登場し、久しぶりに演奏シーンも楽しめた。2010/09/15
あや
6
テーマが重かった。一見読みづらいかなと思ったのですが、テンポが軽快で、主人公の考え方が変わっていく様が描かれていて面白かったです。2013/05/23
スナフキン
5
今野さんの割と昔の作品。沖縄がテーマ。 読みはじめた時はこんなに展開が大事になるとは思わなかった。思わぬ展開にびっくり。それと磯谷の美里への執着が女々しい。最初から最後まで美里、美里って何かあることに本当にキモチ悪かったが、ラストはイキでカッコ良かった。 あ~今野さん!!って感じでした。2019/06/04