内容説明
本書に収めた論考は、中古を中心とした古代から、中世、さらには近世とのかかわりにいたるまでを対象とし、古典文学研究に共通する方法論を模索しながら、徹底した資料批判と深い読解を背景にした内容を収めている。
目次
古今作者の官職をめぐって―「公的文学としての和歌」の担い手
古今集時代から後撰集時代への屏風歌の変化―子日をめぐって
歌語りの実際と伊勢の歌
御陵の桐壺帝
明石一族の皇位継承権獲得の表現―『源氏物語』明石巻における催馬楽「伊勢海」引用を中心に
『源氏物語』における空蝉の出家
源氏物語の中の手習巻という寄生体
源氏物語古写本における傍記異文の本行本文化について―天理図書館蔵麦生本「若紫」の場合
もう一つの源氏物語―梗概書と連歌における源氏物語の世界
富をめぐる話と『宇治拾遺物語』―現実から現実の彼方の物語世界へ〔ほか〕
著者等紹介
滝川幸司[タキガワコウジ]
奈良大学。文学博士
田島智子[タジマトモコ]
四天王寺国際仏教大学
加藤雄一[カトウユウイチ]
大阪大学大学院博士後期課程
藤井由紀子[フジイユキコ]
大阪大学大学院博士後期課程
岡田ひろみ[オカダヒロミ]
大阪大学大学院博士後期課程
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