内容説明
本書は、戦後日本のおいたちを語ろうとするものである。戦争に沈んだ日本に対して、勝者・アメリカは非軍事化と民主化を強制した。日本はそれにあらがわず、協力することによって、通商国家として浮上した。相手の力に押されて倒れながら、次の瞬間にはさりげなく起き上がっていた。「戦後」を終えて、歴史が次の局面に進もうとするいま、戦後日本の位置とかたちを確かめておきたい。
目次
序章 日本占領―勝者の弁証法
第1章 日米開戦と占領政策の立案
第2章 終戦―ヤルタからポツダムへ
第3章 占領と改革
第4章 自立に向かって
終章 通商国家―その発展と試練