沖縄米軍基地法の現在

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  • サイズ A5判/ページ数 299,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784752702900
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C3032

内容説明

矛盾・抗争から法的解決へ!米兵による少女暴行事件から5年。いまだ多くの問題を抱える沖縄米軍基地の現在をめぐり、それぞれの法分野から問題状況を実証主義的に分析し批判的に検討。将来を展望し建設的な提言を試みる。

目次

1 序説・沖縄基地問題への序説―「力の支配」を「法の支配」へ
2 国際法学からの検討・沖縄米軍基地と日米安保条約・在日米軍地位協定
3 刑事法学からの検討・沖縄基地の犯罪処理・地位協定・軍事高権
4 市民法学からの考察・沖縄の基地問題と市民法
5 自治体財政法学からの分析・沖縄基地関連財源と市町村財政
6 憲法学からの分析と提言・沖縄米軍基地法の考察―憲法解釈論を通じて憲法政策論へ
7 補論・法史学の貢献 琉球列島米国民政府裁判所の陪審制度―「アメリカ世」の憲法史・序説

著者等紹介

小川竹一[オガワタケカズ]
1950年東京都生まれ。早稲田大学大学院法学研究科単位取得退学。現在、沖縄大学法経学部教授。論文に、「沖縄における軍用地小作人訴訟」『法律時報』783号(1992年)、「沖縄における法体系の変遷と米軍用地小作人訴訟」『沖縄大学地域研究所年報』4号、「沖縄の米軍用地内にあった小作人らの賃貸権の効力について」『沖大法学』16号(1995年)、「嘉手納基地騒音公害訴訟判決の検討(1)」『沖大法学』21号(1999年)等。沖縄は国家の論理と地域の論理が鋭く交錯する場であり、沖縄の論理も一様ではない。国家の論理を体現する法律学の立場から、沖縄の論理を法の論理のなかに組み込めるかを模索しながら沖縄の法的諸問題を考えていきたい

小沢隆司[オザワタカシ]
1963年東京都生まれ。早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、宇都宮大学教育学部ほか非常勤講師。博士(法学)。論文に、「日本と沖縄」『法学セミナー』506号(1997年)、「国制史的観点からみた『沖縄問題』」『法の科学』28号(1999年)、そのほか「馬場辰猪と証拠法(上・下)」『早稲田大学大学院法研論集』73、74号(1999年)等。初めての訪沖は1996年3月25日。機内のラジオで聴いた福岡高裁那覇支部判決を報じるアナウンサーの声は今も耳に残っている。法史学の側から何が可能か模索中である

森川恭剛[モリカワヤスタカ]
1966年愛知県生まれ。九州大学大学院法学研究科博士課程修了。現在、琉球大学法文学部助教授。論文に、「多文化主義とフェミニズムの対立?」『琉大法学』61号(1999年)、「刑法における反差別原則」『琉大法学』(62号(1999年)、「差別に関する法学教育の報告」『琉大法学』63号(2000年)等。1997年の第10回沖縄法政学会で「沖縄における刑法の問題」について報告し、その頃より当所で可能な刑法研究と法学教育を行っている
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