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カナダを知るための60章

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750316802
  • NDC分類 302.51
  • Cコード C0336

出版社内容情報

世界第2の国土を持ちながら人口はフィリピンの半分以下,隣国は巨人アメリカという微妙なバランスのなかに位置するカナダ。世界一住みやすい国といわれる北米の大国を自然環境,歴史,政治経済,社会,文化等,多彩な視点から知られざる側面を描き出す。

 1 自然と環境

第1章 カナダと自然――広大な国土、豊富な資源、少ない人口
第2章 国立公園保護地区――自然保護先進国をめざすカナダ
第3章 カナディアン・ロッキーとバンフ――連なる尖峰と神秘の湖
第4章 ナイアガラの滝――先住民の聖地から世界の大観光地へ
第5章 プリンス・エドワード島――赤毛のアンの故郷

 2 歴 史

第6章 ヌーヴェル・フランスと先住民――異なる文明の出会い
第7章 イギリスの進出――英仏抗争とフランス支配の終焉
第8章 アカディア人の追放――もう一つのフランス系カナダ史
第9章 二つのカナダの起源――アッパー・カナダとロワー・カナダ
第10章 一八一二年戦争――カナダでの「国民意識」の高揚 ほか

 3 政治・外交

第14章 連邦主義への道――ピエール・E・トルドーの政治思想
第15章 ケベック問題――ケベコワとフランス系ナショナリズム
第16章 カナダとアメリカ――超大国の陰で
第17章 外 交――ミドルパワー・カナダの苦悩
第18章 一九八二年憲法――カナダ政治の転換点 ほか

 4 経 済

第21章 カナダの経済発展とハロルド・A・イニス―その創設の起源
第38章 カナダの市民社会――国際的な活動を中心に
第39章 カナダ人のアイデンティティ――アメリカ人ではないという意識 ほか

 7 教育・言語・スポーツ

第43章 カナダの教育と多文化主義――二言語国家を支える言語グループ
第44章 カナダの大学――「聖」と「俗」、「理想」と「経済」の葛藤
第45章 アイスホッケー――カナダ生まれの世界的ウィンター・スポーツ

 8 人 物

第46章 バンティングとベスト――インシュリンの発見
第47章 ワイルダー・ペンフィールド――脳外科のパイオニア
第48章 ハンス・セリエ――ストレス学説の創始者
第49章 ハーバート・ノーマン――“マッカーシズム”の犠牲者
第50章 マーシャル・マクルーハン――世界を驚かせたメディアの予言者
     ……
第56章 レスター・ピアソン――世界に愛されたカナダ人外交官
第57章 ロベール・ルパージュ――ケベックを越えた劇作家
第58章 グループ・オブ・セブン――カナダを代表する七人の画家
第59章 グレン・グールド――演奏会を拒否し、北の孤独に魅せられたピアニスト
第60章 オスカー・ピーターソン―

カナダは太平洋をへだてて、アメリカと共に日本に向き合っている国です。しかし、日本人の関心はほとんど、世界唯一の超大国アメリカに向けられており、その北に広がる国土面積ではロシアについで世界第二位のカナダについて知る人はきわめて少ないのが実情でしょう。
カナダはG7のメンバーであり、日本の国土の二七倍の広さをもつ“大国”なのですが、人口規模からいえば三〇〇〇万強で、フィリピン(七二〇〇万)の半分にも満たない“小国”でもあります。このように広大な国土と僅少な人口というアンバランスが、隣国の巨人アメリカとの対比のなかで、カナダを理解しにくくしているのかもしれません。
世界のグローバル化が加速度的に進む現在、日本人は異文化を理解する必要に迫られています。世界の国々を平易な形で紹介する明石書店のシリーズの企画に賛同し、カナダという多民族からなる国民国家の現状を紹介するための編集を試みました。
本書の特色はカナダの「自然と環境」「歴史」「政治・外交」「経済」「民族関係」「社会」「教育・言語・スポーツ」などの部門それぞれについて、かなり細かい項目をたて、その項目にくわしい専門の方々に執筆をお願いしたことです。もちろん学術

内容説明

本書では、カナダの「自然と環境」「歴史」「政治・外交」「経済」「民族関係」「社会」「教育・言語・スポーツ」などの部門それぞれについて、かなり細かい項目をたて、その項目にくわしい専門の方々が執筆した。「世界一住みよい国」といわれるカナダのまだ一般に知られていない部分も、かなり紹介している。

目次

1 自然と環境
2 歴史
3 政治・外交
4 経済
5 民族のモザイク
6 社会
7 教育・言語・スポーツ
8 人物

著者等紹介

綾部恒雄[アヤベツネオ]
国連ユネスコ企画専門員、九州大学、筑波大学、京都文教大学教授(副学長)。この間スタンフォード大学、ペンシルヴェニア大学、マサチューセッツ大学、マギル大学などの客員教授など歴任。現在城西国際大学人文学部招聘教授。筑波大学名誉教授。文学博士

飯野正子[イイノマサコ]
津田塾大学専任講師、助教授を経て現在、津田塾大学教授。その間、マギル大学(カナダ)およびアーケイディア大学(カナダ)で客員教授、東京大学、東京外国語大学大学院、立教大学大学院、フェリス女学院大学などで非常勤講師を務める。主著・編著に、『日系カナダ人の歴史』(カナダ首相賞受賞)(東京大学出版会、1997年)他がある
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感想・レビュー

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バンクーバーオリンピックの開会式に感激して、少しでもカナダの事を知りたいと思って手にした書。カナダの歴史、風土から、経済、外交、カナダ出身の著名人まで幅広く網羅されており、記述もわかり易く広くオススメできる本でした。ただ、出版から7年が経過しているので、改訂版があるといいなと思いました。 2010/03/15

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