メディア規制とテロ・戦争報道―問われる言論の自由とジャーナリズム

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750315119
  • NDC分類 070.4
  • Cコード C0036

出版社内容情報

一部の新聞社・テレビ局の報道内容は大きく偏り、米国への追随がめだった米国同時多発テロに対する日本のメディアの対応。報道の在り方に現場から、学問の場から長年関わった三人の著者が、日本のメディアの自律をめざし、その問題点を厳しく指摘する。

第1部 メディア規制から情報統制へ
 [メディア規制1]時代とメディア(鼎談)[桂敬一,田島泰彦,原寿雄]
 [メディア規制2]メディア規制にどう対抗するか(座談会)[桂敬一,田島泰彦,原寿雄]
 [防衛秘密法制]テロに乗じた「防衛秘密」保護法制の創設[田島泰彦]
第2部 テロ・戦争報道とジャーナリズム
 [ナショナリズム]現代日本のナショナリズムとジャーナリズム[原寿雄]
 [テロ・戦争報道1]日本のメディアはなにをどう伝えたか[桂敬一]
 [テロ・戦争報道2]真実と民主主義から遠ざかる報道[原寿雄]
 [テロ・戦争報道3]日本政府の対応とジャーナリズム[桂敬一]
 [市民的自由]テロリズムへの対応と市民的自由[田島泰彦]

内容説明

本書の第1部はメディア規制の諸問題を検討。著者たちによる二度にわたる討論の記録と「防衛秘密」法制の導入に関する論考を収めた。第2部は、ナショナリズムとのかかわりやテロ対処と市民的自由などのテーマも含め、ジャーナリズムの観点から、テロ・戦争をめぐるメディアの対応のさまざまな局面や論点を批判的に吟味する論考から構成されている。巻末には関連の参考資料も付した。

目次

第1部 メディア規制から情報統制へ(時代とメディア(鼎談)
メディア規制にどう対処するか(座談会)
テロに乗じた「防衛秘密」保護法制の創設)
第2部 テロ・戦争報道とジャーナリズム(現代日本のナショナリズムとジャーナリズム;日本のメディアはなにをどう伝えたか;真実と民主主義から遠ざかる報道;日本政府の対応とジャーナリズム;テロリズムへの対応と市民的自由)

著者等紹介

原寿雄[ハラトシオ]
1925年、神奈川県生まれ。東京大学卒業。共同通信編集主幹、共同通信社長を経て、現在、放送と青少年に関する委員会委員長

桂敬一[カツラケイイチ]
1935年、東京生まれ。東京外国語大学卒。東大社会情報研究所、立命館大学教授を経て、東京情報大学統合情報学部教授

田島泰彦[タジマヤスヒコ]
1952年、埼玉県生まれ。早稲田大学大学院単位取得退学。神奈川大学短期大学部教授を経て、上智大学文学部新聞学科教授
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