マクドナルド化する社会

マクドナルド化する社会

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 383,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784657994134
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C1031

内容説明

マクドナルド革命は何をもたらすのか。

目次

1章 マクドナルド化入門
2章 マクドナルド化とその先駆者たち―鉄の檻からファストフード工場まで
3章 効率性―フィンガーフードをほおばって魔法の世界をドライブする
4章 計算可能性―ビッグマックと小さなポテト
5章 予測可能性―丘の上の小さな家には雨が降らない
6章 制御―ロボット人間と機械ロボット
7章 合理性の非合理性―「楽しげに行列している者たちの交通渋滞」
8章 マクドナルド化の鉄の檻
9章 マクドナルド化の最先端分野―誕生、死亡、そしてそれ以後
10章 マクドナルド化する社会のなかで生きるための実用ガイド

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

魚京童!

19
KAIZENっていってもいいし、トヨタ化っていってもいいし、効率化っていってもいい。なんでもいいのだ。無駄をなくす。金を稼ぐ。そして?って思ってしまう。トヨタのいいところはこういう未来を作りたいって言っていることだ。それがないと動けない。その世界が嫌ならやめればいい。でもたたき台がないと話せない。だからこそトヨタはすごいのだと思う。こういう未来をって言われるから、それは違うって言えるし、それに賛同することもできるし、自由に考えてって言わないところが好きだ。素晴らしい世界だ。それでこそトヨタだと思う。で、マ2020/01/09

令和の殉教者

7
社会の隅々にマクドナルドの経営理念が浸透している。それは、1.効率性(目的のための最適な手段)、2.計算可能性(量やスピードが第一の価値で質は二の次)、3.予測可能性(いつでもどこでも変わらないこと)、4.制御(上記の特徴に合致するように人や物を動かすこと)である。これらには商品やサービスの画一化を進め、誰もが平等に効率よく目的を果たせるという利点がある。しかし、目的の外部に無頓着なあまり、人間的接触の楽しみが奪われ、環境問題や倫理的な問題も引き起こしている。マクドナルド化は不可避だが抗う必要がある。2018/12/15

ががが

6
マクドナルドを例に取って、現代社会に浸透しつつある合理化の特徴、その過程を「マクドナルド化」とした上で、どのように向き合うべきかを説いている。社会のあらゆる側面が合理化している。手軽で便利で効率的であるという価値基準が蔓延している。そうした趨勢に少し違和感を持っている人にはとても響くものがあると思う。合理化を突き詰めると非人間的になっていくということは、非合理的なことは人間的であるということの証左ではないか。最終章の著者の対案はとても面白いと同時にドキリとさせられた。自分もマクドナルド化の中にいる。2014/12/29

arkibito

5
効率性を求めることで失われる真の豊かさについて、マクドナルドをその最もシンボリックな事例として論じた本。つまり、オートメーション化による商品の均一化(オリジナルではなくありふれたコピーの氾濫)、マニュアルによる生産者の独立性の消失(個性を持った人間ではなく数で表わされる労働力)。予測性による完ぺきな管理がなされ意外性はイレギュラーとして忌み嫌われる。そして質ではなく量を重視する姿勢。そのようにして得た楽園は果たして人間的といえるのだろうか。2010/03/20

ミッキー

4
あまりに自主性や独自性が排除されている姿に暗澹とした気持ちになりました。そして日本は、マクドナルド化が進んでいる社会であるというので、思いいたるところもありました。書中にありましたが、自分の感性に訴える消費をしようと思いました。2013/06/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16448
  • ご注意事項