目次
霊元天皇の御聖徳
『倭姫命世記』と山崎闇斎
度会延佳と山崎闇斎―『倭姫命世記』をめぐり
『元元集美言』解説
藤森神社と山崎闇斎
『神代巻風葉集』に見える『卜部抄』
垂加霊社創祀の意義
山崎闇斎の葬祭説
垂加神道の根本問題―殊に『倭鑑』の起筆を通して見たる
垂加神道の神拝次第について
中世の克服と継承―山崎闇斎の立場
山崎闇斎と若林強斎の神道説
度会延佳を思ふ
伏見稲荷大社所蔵大山為起関係文書を拝見して―『神拝伝初重』の感懐
忘れられた垂加神道者松岡恕庵
無窮会所蔵岡田磐斎関係書について
感想・レビュー
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きさらぎ
4
「私にとって闇斎の研究とは、自己の究明であり、それは則ちわが生死の落着に關する沈潜であった」神道系の闇斎さん本は読み始めた最初は余りにも儒学系の本と「手触り」が違いすぎて、何というか「ああ宗教だ…!」とややおっかなびっくりだったのだが、大分慣れてきた(笑)慣れてくると今度は中々に快感になってきて、これが結構ハマる。というか、闇斎さんって朱子への尊崇にせよ神道への沈潜にせよ、やっぱり本質的に一個の求道者で信仰者なんだな、との思いを深くする。信じるものに真っ直ぐなその背中を追うことしか、他人には多分出来ない。2016/05/27